独白※観覧注意 (0)
0923 23:04



煙のように、私の周りを
他人のか自分のかわからない
負の感情が取り巻いて、
爪先から黒く染み渡るかのよう。
それが蝕む度に鈍い痛みが
胸を刺して、けれども
どんなに痛くても死ねない、
終わりのない苦しみで。
暗くて冷たい深海に、
引っ張られて暗闇に
落ちるかのようで。
眠るたびに次の日が来ることが
ただひたすら恐ろしくて。
自分はいつになったら
楽になるんだ、なんて
甘い理想、願望、
嘆きに似た感情、
言葉を吐いて、
他人の皆様も泣いて、
堪えて、隠して、笑って、
そんな日常を
送っているのだろうか
中傷に似た尊敬を抱いて。
殺してくれ、
嗚呼殺してくれ。
声を枯らしながら何度も叫んで。
誰に届くこともないと知りながら。
横断歩道、意識を遠くして
このまま此処に立っていたら
死ねるだろうかなんて、
そんな勇気もないと知りながら。
首に手をかけて、力の限り絞めて、
肌の下の青を目掛けて、
錆びたカッター押し当てて。
バカみたいな量の錠剤、
飲み下して、吐いて、
私は生きてる。
私は死ねない。
私は消えたい。
でもせめて、
この命を絶とうなんて言わない、
どうか日常から離れたい。
ひだまりのような幸せの中にある
ほんの少しの苦しみは、
甘やかされ甘ったれて育った私には
どうも堪えがたいわけで。
一人ではどうすることも出来なくて、
誰かが助けてくれるわけでもなくて。
弱々しく作り笑顔をするしかなくて。
目を閉じれば鮮やかな赤の中に
静かに横たわった自分の、
血の気の引いた、
青白く光る死顔が浮かぶ。
それだけで気持ちは落ち着いて、
そんな日が、そんな時が、
そんな瞬間が待ち遠しくさえ感じて。
狂っている、イカれてる。
そんな自分を嘲れば、
どうしようもない虚しさに、
涙も出なくなって。

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -