安心して、邪魔者は消したから


 


うさぎのしっぽ、うさぎの耳
全てが俺を誘ってる


「っ…!幸村君?ここ、学校だよ…?」

「安心して、邪魔者は消したから」


学校へ登校する為いつもの通学路を歩いていれば
少し先に見えたのは、うさぎ

ふわふわと揺れる耳としっぽを
可愛いなー、と見ているだけのつもりだったが
我慢出来なかった

学校に着けば、すぐに名前を探す
名前はのんびりしているから、多分まだ近くにいるだろうと思い
早足で歩いて行けば、見つけた

本人は気付いていない
俺って、足音を消すのは得意なんだ

丁度すぐそこに、空き教室がある
俺の選択肢は、ひとつしかなかった

後ろに振られた名前の腕を掴み、ぐいっと自分の元へひっぱれば
小さく驚いた声が聞こえ
ふわりとうさぎが腕の中におさまる


「幸村君…?!」

「おはよう、名前」


名前が俺を見上げている間に、後ろの扉を閉めれば
もう俺と名前の二人きり


「え、えと…どうしたの?」


へにょりとうさぎ耳を垂らしながら首を傾げる名前
その天然止めてくれないかな
俺が変な事してるみたいだから


「俺、発情期なんだ」



END

(え、え、ちょっ…幸村くんっ待って…!)

(待たない)





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