ゆきを初めて見たのは、公園にある桜の木の下
あの日たまたま通り掛かった俺は、そこで
真っ白なアイツと出会った
「あれ、久しぶり−、け−ご!」
それからよく行く公園
ゆきに会えないかと、桜の木の下にあるベンチの前を通れば、今日は来ている
俺の名前を、けーごと伸ばす白猫
「ふん、またひなたぼっこしてんのか、ゆき」
あの日もひなたぼっこをしていた
一目で魅了され、いつの間にか俺が話しかけていた
今ではたまたまを装って、ここで会う
「ゆき、お前、立海の生徒だったのか?」
「ん?うん、言わなかったっけ?今日は学校昼までなんだ」
あの日は私服だった為、気づかなかったが
今日は見覚えのある制服を来ているゆき
ゆきの隣に座り、ネクタイを引っ張れば
ゆきはふわりと微笑んだ
「聞いてねぇ…、学年は?」
「2年だよ」
「同い年かよ」
今まで、自分以外の猫になんて興味なかった
自分以上に綺麗な奴なんて、いないと思っていた
だが、この白猫は
何故か、俺の心を魅了する
「僕もけ−ごが氷帝だとはしらなかったな−、この前はスーツだったし」
「パーティー抜け出した日だったからな」
エメラルドグリーンの瞳が気に入ったのか
綺麗な白い毛並みが気に入ったのか
それとも、このふわふわとした雰囲気が気に入ったのか
わからないが
俺がお前を好きなんだ、お前も早く、俺を好きになれ
END
(家にまたたびチョコがあるが、来るか?)
(行く!!!)