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合宿での出来事


 


合宿ではよく二人で一つの部屋や、大部屋を使ったりするのだが
大部屋の場合、着替えたりする場所も皆同じだった


「なぁ柳、まこ何してんだ?」


夕食の時間になり、部屋でユニフォームから服に着替えていれば
柳に丸井が話しかける


「あれか?」


丸井が指差しているのは、一枚のカッターシャツ
それは、合宿に行く初日に柳が着ていた物だった


「ふ、たまに何か気になるらしい」


ふわりと微笑んだ柳は、すでに着替え終わっているが
鞄は閉められていない
なぜなら


「みゃぁ−(あ!なんか動いた!)」


まこがカッターシャツの袖から頭を突っ込み
なにやらもぞもぞとしているからだ


「ピヨッ」


ボタンを留めた隙間から、仁王が指を入れて見れば
ぱふりと肉球に指が掴まれる

うにゃうにゃと動かせば、今度は頬に指が当たり
離れたかと思えば、袖からひょっこりとまこが顔を出した


「みゃぁ−(ね、ね!なんか動いてた!)」

「ふ、何か見つかったか?」


袖から出てくれば、柳の脚に両手を乗せて
にゃーにゃーと鳴きながら柳を見上げるまこ

微笑みながらふわりとまこの頭を撫でた柳は
ちょっとだけ温かくなったカッターシャツを畳み直した



END

(なんかね、無性に入ってみたくなるんだ、やっぱり猫だからかな…?)


アンケート回答御礼小説








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