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俺達の初めて
「ヒロ、やっぱり駄目だよ…。」
「うるさい。早く俺のこと気持ちよくしてよ。」
そう言って俺は渉をベッドに押し倒した。その上に跨って、ゆっくりとキスをする。軽く唇が触れるだけのフレンチなやつじゃなくて、舌を絡める凄くいやらしいやつ。
「っふ…んぐ」
ずっとキスをしていたから、渉は苦しそうだった。俺も少し苦しかった。
唇を離す。舌の間に唾液の糸が引いていて、妙にエロい。
渉のほっぺたは少し赤く染まっていた。潤んだ瞳が切なそうにこちらを見つめていた。
「やっぱり駄目だよヒロ…。だって俺達まだ中学「うるさい。」
渉の言葉を遮ってまたキスをすると、俺のお尻に熱く堅いモノが当たった。渉は恥ずかしそうにもぞもぞしている。
「なんだ、ダメって言ってもホントはヤりたいんだ。」
そう言うと俺は渉の上から降りた。そしてハーパンとトランクスに手を掛けて、一気に下ろした。
目の前にビンビンになった渉のモノが現れる。俺はそれを優しくくわえた。
「あっ…」
渉が気持ちよさそうに啼いた。
後でやりやすいように、念入りに唾液をつけながらしゃぶる。舐めながら、自分のお尻の孔をほぐす。ローションないからツバでいっか。
渉はフェラをするとすぐにイってしまうから、少しだけにして止めた。
そしてもう一度渉の上に跨る。すると、渉の腕が俺の腰を掴んだ。顔を見ると、もうヤりたくて仕方がないといった様子だった。
俺は渉の胸に手を置いて、ゆっくりと腰を沈めた。
「…っあ、んっ…」
思わず声が漏れる。
気持ちよさで腕の力が抜けないように、必死に支えながら腰を進めていると、渉の手が俺の乳首とビンビンになったアソコに伸びてきた。
「あっ…ひゃっ!?渉っ…やめ…」
ガクガクと体が震える。
「ヒロ…」
渉の声がまるで催眠術のように頭に響いて、やわやわと動く渉の手から伝わる快感に体が溶けてしまいそうだった。
気を抜けばイってしまいそうな快感に、ぎゅっと握り拳を作って堪える。
やられっぱなしは嫌だ。
俺は上半身をしっかりと起こして騎乗位の体勢をとると、ゆっくりと腰を動かした。渉のモノがお腹の奥に当たる度に、体中に電気が走ったような快感を感じる。
「あっあっ…ヒロっ、気持ち…いぃ…っ!」
渉はだらしなく口を開けて喘いでいる。その光景に興奮して、更に激しく腰を振る。
「あぁっ…ヒロ、も、もう…もう俺…イくっ…!」
そう言うと渉は俺の腰を掴んで、自らの腰を深く打ちつけた。体がビクビクと震えている。
お腹の中に熱いものが流れ込んでくるのを感じた。
俺、も…限界…。
イク時の顔を見られたくなくて、渉にキスをしながら射精した。
俺の精液が渉のお腹や胸にかかっていた。
射精後の倦怠感で、ぐったりと渉に倒れ込む。瞼を閉じると、そのまま眠りについてしまった。
***
目が覚めると、俺の体はきれいに拭かれて、ボクサーパンツだけを履いていた。渉がやってくれたのかな…。
隣を見ると、渉が気持ちよさそうに眠っていた。ほっぺたに軽くキスをすると、渉は目を覚ました。
「おはよ。」
「あ、ヒロ…おは…」
"よう"を言う前に、渉の顔はみるみる真っ赤になっていった。恥ずかしくなったのか、布団を頭までガバッと被ってしまった。その仕草が可愛くて、思わずクスッと笑ってしまった。
このリアクションって、普通逆じゃないかなぁ…。
そう思いながら、ゆっくりと布団を引き剥がした。
耳まで真っ赤にした渉は、申し訳なさそうな顔でこちらを見ていた。
「ヒロ、ごめん…。俺、気持ちよくなっちゃって…止められなかった…。」
別に嫌がった訳でもないのに、渉は謝ってきた。俺はそんな渉が愛おしくなって、チュッと軽いキスをする。
「俺のこと、好き?」
渉はコクコクと首を振った。
「俺も。」
その後の言葉は恥ずかしくて言えなかった。
渉をぎゅっと抱きしめる。
触れ合う肌から伝わる心臓の鼓動が心地よかった。
…大好きだよ。
-END-
珍しく誘い受け。そんで襲い受け。
たまにはこんなのもいいかな、と。
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