ハロウィンの御利益










 ピンポーン



 …誰だ?こんな遅くに。

 ポリポリと頭を掻きながら玄関に向かう。
 このアパートには最近引っ越してきたばかりだった。友人にもまだ住所は教えてないし、郵便が来るには遅すぎる時間帯だ。
 何だろうと思いながら、ドアを開けと、

「お菓子ちょーだいっ!」

 そこに立っていたのは、犬…少年だった。







 うおおおぉぉぉおぉおお!?

 こ、これは……ストライク…!

 頭には犬耳、ふわふわの毛がついた手袋とタンクトップ、お尻にはご丁寧に尻尾までついている。
 しかも、しかも…なんだこの少年の可愛さは。
 白い肌、クリクリとした瞳。短く切りそろえられた栗毛の髪が風に吹かれてサラサラとなびいていた。

「ねーおじさーん。なんかお菓子ちょーだいってばぁ。」
「おじさっ…!?俺はまだ19だっ!」
「別にそんなのどーでもいいからお菓子!」



 なんだこのガキ。性格全然可愛くねぇっ。

 というか、そうか…今日はハロウィンか。

 じゃあ何か?このガキの格好は仮装のつもりなのか?

 まじまじと少年の全身を眺める。少年は俺の目線に気がついたのか、お尻をこちらに向けて尻尾をふった。

「どお?似合う?狼男の格好なんだよこれっ!」

 あぁ、狼男なんだ、それ…。

 まぁ…性格はあれだけど見た目はかわいいし、せっかくだからちょっとお菓子やって話でもするか。

「お菓子あるけど…あがってくか?」

 そう言うと、少年は目をキラキラさせて喜んだ。

「食べる食べる!やった!お菓子っ!」

 今の時代お菓子でこんなに喜ぶガキもいるんだな…。

 家の中へ入ると、少年も靴を脱いで入ってきた。

 ああ言ったけど、何かお菓子あったっけ?

 ガサゴソと棚を漁る。…あ、クッキーあった。
 コップにジュースを注いで、クッキーと一緒に居間に運んだ。

 少年は俺が持っているものを見ると、興奮して飛びついてきた。

「お菓子ー!」
「うわっ、ちょっ待てっ…!」

 俺は踏ん張りきれずに後ろに倒れてしまった。




 ガッシャーン




 ジュースがこぼれて体や床が濡れる。クッキーもあたりに散らばった。

 俺は仰向けの状態で、少年は俺にかぶさるように倒れ込んでいた。

「あーっ…」

 少年はしまったという風な顔で俺と汚れた床を交互に見つめていた。

 俺はというと、部屋が汚れてしまった事なんかより、少年とこんなにも密着している事に興奮していた。

 これは、チャンスだ。

「おい…お前、俺の部屋こんなにしたんだからちゃんと責任とれよ?」

 そう言って俺は起き上がり、少年の唇に噛みつくようにキスをした。

「っふ、んんっ!?」

 少年はじたばたと暴れたが、構わず腰に手を回してキスを続けた。

 口をこじ開けて舌を吸い上げると、少年の体はビクンと反応した。

 なんだ、かわいい反応するじゃないか。

 口を放すと、少年は息を荒げながら潤んだ目を俺に向けた。

「何すんだよぅ…。」

 少年の顔は紅潮していた。さっきと比べてずいぶん可愛くなったな…。

「俺の部屋汚しただろ?ちゃんとお仕置きしなきゃな。」

 そう言って俺は少年のズボン越しにその膨らみを撫でた。

「っひゃ!?」

 少年は驚いて腰を引いたが、俺はすぐに引き寄せて少年の股関を刺激し続けた。

「〜〜〜〜〜っ…!」

 少年は必死に声を出さないように堪えているようだった。抵抗してこない様子を見ると、どうやら触られるのは嫌ではないらしい。
 まぁ無理もない。この年代の男の子は快感を味わいたくて仕方がない時期だからな。

 俺は股関をまさぐる手を激しくした。少年の股関は今や完全に起立し、ズボン越しでも伝わるほど熱を持っていた。

「俺にもお菓子ちょうだい。」

 少年の耳元でそう囁いて、俺は少年のズボンをゆっくりと下ろした。
 少年のぺニスはぴんと上を向いている。まだ完全には剥けていないらしい。赤い亀頭が少しだけ顔を覗かせていた。

 俺はたまらず少年のぺニスにむしゃぶりつく。

「あっ!?ひぁっ、気持ちいいっ…」

 少年は快楽の声を漏らした。俺は舌を使って激しく少年のぺニスを刺激した。
 チュパチュパといやらしい音が響く。

 俺は右手で少年の乳首を、左手でアナルを刺激した。

「やぁっ!あっ!だめぇっ…!」

 少年の体がガクガクと震える。そろそろ限界か。
 俺は少年のペニスをきつく吸い上げた。

「やっ、はっ…あ…あぁぅ…」

 ビクッ、ビクッと少年のペニスから俺の口に精液が流れ込む。俺はそれを口に含むと、少年の足を持ち上げて赤ちゃんのオムツを変えるときの体勢にした。そして、アナルに舌を入れながら精液も流し込む。

「あぁぅ…」

 少年は恍惚とした表情で俺のされるがままになっていた。

 グチュグチュと音をたててアナルを舐める。…そろそろいけるだろう。

 俺はズボンのファスナーを下ろし、既に先走りでグチョグチョになった俺のペニスを少年のアナルに当てがった。

「な、何すんの…?」

 俺は少年の問いを無視して腰を進めた。ズブズブとペニスが飲み込まれていく。

「はぁっ…ぁあっ!」

 少年はビクビクと体を震わせる。さっきイったばかりだというのに、少年のペニスはギンギンに勃起していた。

 俺のペニスは根元まで軽々と飲み込まれた。少年のアナルはきゅうきゅうと締め付けてきて、最高に気持ちよかった。

 俺は腰を振り始めた。
 バチュッ、バチュッと音が響く。
 少年は目に涙を溜めながら喘いでいた。

「あっあっあっ、はぁっ…んっもっ…もぅ…むりぃっ…!」

 少年の細い腕が首に絡みつく。俺は少年にキスをした。そして腰を激しく打ちつけた。

 くの字に折れ曲がった少年の体はつらそうだったが、少年は俺の体に手足を絡めて放そうとはしなかった。

 そろそろ限界だった。

「中にっ…出すぞっ」

 俺はペニスを深く突き刺し、少年の中で果てた。

 ペニスを抜いて、少年の体を見ると、少年のペニスから精液が流れでていた。どうやらお尻だけでイってしまったらしい。

 俺はもう一度少年にキスをした。

 その後、俺は少年をシャワーに入れ、体の隅々まできれいに流してやった。
 少年は終始心ここにあらずといった感じだった。

 嫌がろうと思えばいつでも抵抗できたはずだ。でも、少年は抵抗してこなかった。

 …好きモノだなぁ…。
 風呂上がりの少年を眺める。
 少年はぼーっとしながら服をつけると、ふらふらしながら玄関に向かった。

 一応、見送りに行った。

 少年は靴を履いてドアを開ける。そしてこちらを振り返って小さな声で呟いた。

「…お菓子ありがと。」

 あれをお菓子と言うか。このガキ本物だな。

「またいつでもおいで。」

 そう言って笑いかけると、少年は顔を真っ赤にして走り去っていった。




 こりゃ明日も来そうだな。
 お菓子の準備はしておこう。


 …それにしても、まさか少年とセックスできるなんて。これがハロウィンの力なのだろうか。



 いいな、ハロウィン。最高だ。

 全ての人に、ハッピーハロウィン。







-END-






耳とか尻尾に萌えるってのはあんまりないんだけど、実際そんな格好されたらやっぱ可愛いとか思うんだろうなぁ。





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