R18
キャラ崩壊
玩具使用注意
「ん……ここ、は…?」
「ふふっ、やっと目が覚めました?」
目が覚めると見知らぬ部屋の中だった。
驚いて起き上がった時、ジャラッという聞き慣れない音と同時に首に違和感を感じて恐る恐る首に手をやると、首輪がはめられているようだった。
それも鎖付きの首輪が。
「な、なにこれ!ちょ、ちょっと帝人君?……今すぐ外すんなら許してあげるけど?」
「外すわけないじゃないですか」
どうして帝人君がこんな事を?
「…なんで」
「なんでだと思います?」
ニコリと笑っている帝人の顔からは何も読み取れない。
一瞬、ロープを体の後ろに隠しているのが見えた。
「そ、なの知らな…」
なんだ?この感覚は…怖、い?
俺が帝人君を怖がっている…?
池袋の喧嘩人形にも感じた事の無い恐怖が襲う。
「好きなんです」
「…は?」
好き…?帝人君が?
「臨也さん、あなたが好きなんです。愛してるんです」
近付いて…来る。あまりの恐怖と驚きに体が言う事を利いてくれない。それでも必死に後退りをする。
「帝人君が俺を…好き?」
「はい」
目の前の恐怖から逃げ切れるわけも無く、抵抗も空しく体を縛られた。
「じゃあ、なんでこんな事…」
「好きだからです」
好きだから好きな相手を縛る?
俺は完全に帝人君を侮っていた――――。
「…これ、なにか分かります?」
「―っ!」
そう言いながら帝人が制服のポケットから取り出したものを見た瞬間俺は目を見開き固まった。
「な…んで帝人君がそんなもの…」
「それは秘密です」
制服のポケットから出てきたのは紛れもなくバイブであった。
「これで喘いで下さい」
「い、やだ!誰がそんなこと…っ」
嫌でもこの先行われる行為が予想される。
俺は…俺は帝人君に…
「口答えするんですか?」
嫌だと言った瞬間帝人の顔から笑みが消えた。
「っ…い、嫌だ!止めろ!」
怖い怖い怖い怖い…!
一体何を考えているんだ?
「黙って下さい。臨也さん…自分の立場分かってるんですか?」
「っ…」
笑みの消えた顔からは有無を言わせないような圧力が感じられる。
「いい子ですね」
「…」
それでは…と言ってバイブを俺に渡してきた。
「…え?」
「どうしました?…あ、もしかして僕に入れられると思ってました?」
「っ…」
考えていた事をあっさりと言い当てられ顔が赤くなる。
「図星…ですね?」
フイッと目線を逸らす。これがせめてもの抵抗だ。
「…ねぇ臨也さん…僕知ってるんです。あなたは静雄さん…平和島静雄さんが好きなんですよね?」
「な、んで…」
「調べたんです。」
俺がシズちゃんに好意を抱いているという事は誰も知らないはずなのに…一体どうやって調べたというんだ?
一瞬嫌な予感がした。誰も知らないはずの事を知っていたのだ…という事はもしかしたら…
恐る恐る顔を向けると先ほどのようにニコリと笑った顔が見えた。
まさか…
「もちろん、それだけではありませんよ?」
「っ!」
知られている…これは確実に知られている!
「臨也さん自慰をする時後ろも使ってるんですよね?」
「っ…」
やはり…帝人君は俺の事をどれだけ知っているんだ?
「静雄さんに愛してもらえないから自分でシて開発済みだなんて…なんだか卑猥ですよね?…それ見ただけで期待してヒクついちゃったんじゃないですか?」
ここまで知られているのだ…今更否定の言葉を言ったって意味がない。
もう、どうにでもなれ…早く終わって早く自由になりたい…
「そ…うだよ!悪い!?」
「ふふっ、素直な臨也さんもかわいいです……するべき事も分かってますよね?」
帝人の問い掛けに、俺は無言で頷いた。
さっきからずっと我慢をしてきたが、さすがにもう我慢の限界だ。自分でも後ろがヒクついているのが分かった。
「あ、の…帝人君…」
「はい?」
「それ、って…?」
「あぁ、これですか?…これは僕が持っています。臨也さんの乱れっぷり次第でスイッチをいれるか決めます」
―――だからたくさん喘いで下さいね?―――
***
「っ、ふ…あ、ぁっ…ん、んぅっ…ッ」
「うーん…なかなかイきませんね?いつも家でシているようにして下さいよ」
「いつもと…同じよう、にッ?」
「はい」
笑いながら答えた帝人に促され、いつも家でしているように静雄の名前を呼び、乱れていく。
「…シ、ズちゃんッ…ひゃぅ、っあ…シズちゃ、…ッ、もっと…もっと触ってっ!もっと激しくっ…激しくしてよぉッ!」
もう自分を抑える事などできない。
恥じらいなど…いつの間にか消え去っていた。
「…静雄さんの名前を言うだけですごい乱れっぷりですね?すごく、すごくいいです。だからスイッチ…いれてあげますね?」
「……っ、ふ…あぁぁっ!…んっ!…ッ…シズちゃぁっ…あ、ぅ…ぁぁっ!ッ…く、ぅぅっ…あ、んぅっ」
突然の振動に一気に射精感が高まっていく。
「い…ぁっ、だ…めっ!イっちゃうッ…あぁ…ッ…あっ」
「いいですよ?イって下さい」
今までの中で一番優しい笑みを浮かべ、俺の耳元で囁くように言った。
「いっ、いぁ…ッ…あぅ…イっちゃうッ…んっ、はっ、イっちゃあ…あぁぁぁっ――――ッ!!」
「……やっとイきましたね…でも臨也さん?まだまだこれからなんですよ…?」
お願い…早く、早く終わって――――。
―――地獄の時間が始まった―――
***
「ひ……あぁぁッ、あ、またイっちゃ、あぁっ……っぅ、あ―――――!!」
「…またイったんですか?これで何回目です?」
「…し、らな…っ……――――」
そして俺は意識を失った。
だから俺は知るよしもなかった。
「臨也さん…一生僕から離れないで下さい。」
帝人がそう言いながらロープを解いていったということも…
「一生僕のものでいて下さい。絶対、絶対放しませんから。自分から離れたくないって思うようにしてあげますから……覚悟して下さい、ね?」
この先逃げられないという事も…
「仕方…ないんです」
部屋を出る直前に少し寂しそうに呟いた言葉も…
知るわけがなかった――――。
その命、捧げて下さい
は、ははっ…わけがわからない(^_^;)