R18
シズちゃんが酔っ払いです
「んー…シズちゃん遅いなぁ…」
伸びをしながら時計を見ると、時刻は既に12:00を過ぎていた。
「何か用事あるって言ってたっけ…?」
俺とシズちゃんが喧嘩ばかりしていたのは以前の話で、今は一緒の部屋に住んでいる。
まぁ、お互いが素直になった結果がこうだったってわけなんだけど。
帰りの遅い静雄を待っていると、玄関の方からバキッという音が聞こえてきた。
「え、なに?」
恐る恐る玄関に向かう。
音の原因はおそらく…
「あぁ、やっぱり……おかえりシズちゃん」
「ん…」
そこにいたのは愛しいシズちゃんだが…なんだかふにゃっとしてるんだけど……酔ってる?
「いざらぁー」
「ん?」
あぁ、やっぱり酔ってる…
酒弱いくせになんで飲んで来るかなぁ…
「うぅ、まためいわくかけちまったぁ…」
「……あの上司さん?」
「おぅ…」
夜中まで帰りを待っていた俺に話しかけた内容が上司の話だったので、イラッときた俺はシズちゃんを引きずって移動させた。
「ぁ?どこいくんらぁー?」
「ベット」
「ぉー…」
***
自分よりも体格の良い静雄をやっとの事で寝室まで運んで来てベットに寝かせる事に成功したのは玄関の戸が破壊された20分後のことだった。
「はいシズちゃんおやすみ」
そう言って部屋から出ようとしたら静雄が寂しそうな顔をした。
「…行っちまうのか?」
さっきよりはしっかりと話せるようになってきているみたいだが、まだまだ酔っているみたいだ。
普段はそんなこと、熱がでても言わない。
「横、来てくれよ」
そう言って静雄は自分の横をポンポンと叩いた。
「っ…」
か…可愛いっ!なんなんだこの萌え生物h…
あまりの可愛さに負け、布団の中に入ることにした。
「んー」
布団に入るとすぐに静雄が抱き付いてきた。
「どうしたの?」
「…てぇ…」
「ん?」
「ヤりてぇ…」
そう言って静雄は俺の上に乗ってきた。
「え、待って!シズちゃん酔ってるんだよ!?」
「酔ってねぇ」
だよね、うん。言うと思ったよ。
「いや、酔ってるし!」
だけど…シズちゃんがいつもと違うのが悪いんだ…可愛くてしょうがない…
「…わかったよ」
***
「んっ、っあ!シズちゃっ…く、ぅぅ」
「臨也…臨也」
色っぽい声で耳元で何度も囁かれると嫌でも声が漏れてしまう。
声で反応してしまう自分が恥ずかしい。
「く、ぅっ…はっ、んんっ…やだ、もっ…ッ…んぁっ」
「臨也ぁ…声聞かせろよぉ…」
「っ…」
え、なにそれ反則じゃないのシズちゃん…
静雄の一言で声を抑える事なんて出来なくなってしまった。
「っひぁ、ん、んぅっ…はっ、ぁぁっ…シズちゃ、っ…」
「臨也…可愛い…」
急に黙ったと思ったら、いきなり可愛い!?…俺男なんですけど?
まぁシズちゃんになら何言われたって嬉しいからいいんだけどさ…
「ふぇっ?シズ、ちゃ…ど、したの?」
「なんでもねぇよ…」
「な、んでもないって、こと…っ」
「………愛してる」
「―――ッ!」
今まで恥ずかしがって愛してるなんて言った事がなかったシズちゃんが…愛してるって…言った?
静雄が愛してると言った瞬間俺は締め付けてしまった。
「っ…臨也…も、イく」
そう言って静雄は急激に律動を速めてきた。
一気に快感が押し寄せてきて…もう、限界…
「んっ…ぁ、あぁっ…やぁっ、もうイっちゃ…っ、ひゃぅっ!しうちゃ…や、あぁぁぁっ!!」
「くっ…」
そうして2人ほぼ同時に達した。
達した後の余韻に浸っているとシズちゃんが横に崩れた。
「シズちゃん?」
スー…スー…
「…寝ちゃった?」
酔っていたのにヤるからだよ…
シズちゃん起きた時絶対覚えてないだろうな…なんて考えながら俺も意識を手放した
***
「おはようシズちゃん」
「あぁ…ってなんで手前服着てねぇんだよ!」
いや、君も服着てないよね?
「はぁ…これだから酔っ払いは嫌いなんだよ…昨日の事覚えてないの?」
「あ?昨日?昨日はトムさんと酒飲んで…どうしたっけ?」
」
必死に思い出そうとする姿も可愛いよシズちゃん…
俺もう致命的だなぁ…
「ヤったんだよ?」
「…は?」
そんなキョトンとした顔しないでよ…笑っちゃいそうじゃない…
「覚えてないでしょ」
「…」
覚えてるわけがないよね。シズちゃん酒弱いんだから…
「まぁいいんだけどね?……可愛いシズちゃん知れたし」
「何の事だ?」
「あぁ、気にしないで!」
今度あんなシズちゃんになるのはいつかなぁ…
俺だけの秘密
1年に数回の貴重な姿を初めて見た時はこんな反応がおいしいと思う(真顔)
甘い静雄を知ってさらに静雄の事を好きになる臨也も可愛いよねヽ(*^‐^)人(^-^*)ノ