R18
シズちゃんが保健医です







「あぁ、だるい…」


これは絶対熱あるな…そんなことを思いつつも、いつも通り学校に来た。
それには理由がある。休みたくないからなどというくだらない理由などではなく、保健室に行くことができるからだ。

俺の通っている学校の生徒はなぜか保健室を利用したがらない人が多い。
そのせいもあって保健室に気軽に行くことができない。
だから熱があるなら都合がいい…



***



コンコンッ、ドアを叩くとすぐに声が聞こえた。


「どうぞー」


ドアを開けるとそこには俺の好きな人…平和島静雄がいた。


「あぁ、折原君か。朝からどうした?」


俺が先生に好意を持っていることは誰も知らない。…言ったことないしね。


「…だるい…」

「あー…熱はかってみっか…」


そう言っておでこをくっつけてきた。


「え?ちょっ、先生!?」

「んー、熱あるなぁ…寝てくか?」


おでこくっつけて熱測るとか反則にも程があるでしょ…
顔が赤くならないように必死で我慢していたせいか、目眩がしてきた…あ、やば…力が…はいら…な…



***



「ん…、あれ?俺どうな…って先生!?」

「具合はどうだ?」

「え?あぁ…元気なった」


どうやら俺はあの後気を失ったらしい。そして気を失った俺を先生がベットまで運んでくれたようだ。


「すみません…」

「いやいや、これが仕事だから」


それにしてもどうして先生まで布団の中に入ってるんだ?恥ずかしくて顔見れないんだけど…


「先生…」

「ん?」


俺は思い切って聞いてみることにした。


「なんで布団の中に入ってるの?」
「…」


……答えない…?


「…聞いてた?」

「あぁ」


俺なんかマズイ事言ったっけ…先生なんか不機嫌のような…?


「…なぁ…」

「はいっ!?」


うっわ最悪…考え事してたからびっくりして声裏返ったじゃないか…しかも好きな人の前で…

声が裏返ったのを根に持って1人いじけていたら、先生の口から思いがけない言葉が飛び出した。


「…臨也…俺に抱かれる気ないか?」


……は?い、今なんて?臨也って言われたし、抱かれる気ないかって聞かれたような気がするけど…そんなはずないし…

明らかに動揺している俺を見て先生はもう1度口を開いた。


「俺に抱かれる気がないかって聞いたんだ」


俺の聞きまちがいじゃなかったんだ…でも抱かれる気ないかって…絶対遊びだよね…先生に抱かれたいとは思うけど…遊びでなんて嫌だ。


「…やだ…」


そう答えた次の瞬間目の前に金髪があった。キス…した?俺と先生が?


「我慢できねぇ…っ」


そう言って俺の上に乗ってきた。


「嫌だってば!」

「なんでだ?」

「遊びでなんかシたくない!」

「…」


あぁ、なんでこんな時に黙るかなぁ…俺恥ずかしい人じゃん…


「好きなんだ」

「…え?」

「臨也の事が好きなんだ…初めて見た時から好きだった」

「あはっ…わざわざ嘘なんかつかなくていいよ?」

「嘘なんかじゃねぇよ!」


いつも優しい先生がちょっとだけ声を荒げて言った。


「…いいか?」


またいつもの先生に戻って犬のような目でこっちを見てきた。


「っ…」


俺はつい頷いてしまった…そんな目で見て来るのが悪いんだ…
頷いた瞬間先生の目が輝いた。それこそキラキラって言える程…
嘘のくせに。



***



初めは痛くて痛くて泣き叫んでいた俺も段々と快楽を拾うようになってきていた。


「あぁっ…せん、せっ…気持ちぃ、よ…ぅ、もっと…っ」


普段なら恥ずかしくて言えないようなセリフも今なら言える。いや、今しか言えない…
これが最初で最後の行為だろうから…後悔なんてしなくない。嘘でもいい…今だけは俺を見ていてほしい。


「っ、ふ…あぁっ…!ん、ぅ…せんせ…それいじょ、は…はい、らなっ!」

「っ…なぁ、臨也っ」

「な…に?」

「先生以外の呼び方で…呼んでくれよ?」

「…シズ、ちゃ」

「よし、今からはシズちゃん…なっ」

「ん、」


せん…じゃなかった、シズちゃんがお願いなんて珍しい。シズちゃんのことはほとんど知っている(というか調べた)が人にお願いした事があるのは数える程だ。


「シズちゃ…っ、俺の中に出し、て…シズちゃんの精液、俺に…ちょうだ、いっ」


俺の中でシズちゃんが大きくなるのがわかった。あぁ、シズちゃんもう限界みたい…俺も人のこと言えないけど。


「ほんとに、中…出していいのか…っ?」

「シズちゃんなら、いい…よ」

「っ…」


シズちゃんが息を詰めるのが聞こえた瞬間俺の中に熱いものが広がった。


「んぁっ…しうちゃ…や、あぁぁぁっ!!」


それに促されて俺も欲を吐き出した。



***



「臨也…好きだ、愛してる」


そう言って俺を抱きしめてきた。

「嘘じゃ…ないよね?」

「あぁ」

「俺も…愛してる…っ」


こんなに幸せって感じた事今まであっただろうか…


「俺が先生の事好きだって気づいてた?」

「…気づいてなきゃ抱かれる気ないかなんて聞かねぇよ」



気づいてた?





遅くなりました(ノд<。)゜。
ハッピーエンドって事でいいんじゃないですかね??




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