R18
折原先生×生徒静雄
この思い。
この気持ち。
どうすればいいんだ?
***
「先生、ちょっと相談あるんすけど…」
「…あー、なら放課後視聴覚室おいで?」
「視聴覚室っすか?」
「そうそう!視聴覚室…」
「わかりました」
***
「失礼しまーす」
「あぁ、来たね…それで相談って?」
本当は相談があるって言うのは口実で…この気持ちを伝えるための作戦だったんだ。
「実は俺…好きな奴いて…絶対叶わねぇから諦めようと思ったんすけど、諦めきれなくて…」
「俺に恋愛相談?」
そうだよな…普通に考えて男に恋愛相談って…
「やっぱ変っすか?」
「いやいや、そんなことないんだけどね…で、その好きな相手は平和島君が自分の事好きだって知ってる?」
知ってるわけがないだろう…俺は今まで誰にも話した事などないし、分かりやすい行動などをとったこともない。ずっと…隠してきたから…
「いや…知らねぇと思います」
「うーん、そうか…」
…もう…
「先生…」
「ん?」
「俺の好きな奴ってのは…」
隠す事なんてできない。
隠したくない…伝えたい。
「先生の事なんです」
言いたい事を言ってしまうと、急に恥ずかしくなって俺は目を逸らした。
「っ…」
「先生は俺の事嫌いっすよね…こんな問題児…っ好きなわけないっすよね…」
返事なんて分かってる。
無理だと分かっていたが…
伝えずにはいられなかった。
「……ない」
「え?」
「そんなこと…ないよ」
「せん…せ…?」
どういう事だ?
そんなことないって…
「俺だって…っ…俺だって静雄の事…好きだ…ずっと前から…ずっと、ずっと前から…」
先生も俺の事を…
「っ!」
俺が驚いて固まっているすきにズボンのベルトをほどかれた。
「静雄の気持ち聞いたら…止まらなくなる…っ」
こんなに…こんなに嬉しい事なんて今まであっただろうか…叶わないと思った恋…俺の片思いで終わるはずだった恋…
「んあぁっ! ちょ……せ、んせっ……いきなり掴むのは、反則……だ、っ……て!」
どういう声出してんだ俺…あぁ…恥ずかしい…
必死に声を出さないように努力するが、うまく声を抑えられない。
「…先生じゃなくてさ、臨也って呼んでよ?」
「い…ざやっ…あ、あぁ…っ」
「っ!」
先生が興奮してきているのが分かった。
「は…ずかし……臨也っ…や、ぁっ!」
「結構感度良いんだね…」
そんな恥ずかしい事言うんじゃねぇ!
「は……!?んぁ……ヤッ、だ、めッッ、触る、なっっ」
「かわいいな…静雄は…」
かっ…かわいい!?俺がかっ!?…そんなことより…
「っ…せ、んせっ…ここ、がっこ…ぁ、誰かに…ばれ、たらッ…はぁっ」
「ここどこか覚えてる?」
「視聴覚、室…っ」
「そう…視聴覚室って防音加工されてるからどんなに喘いでも外には聞こえないから安心して?」
確かに声が漏れないのは救いだが…
「そ、いうことじゃ…な、いっ、ん…っやめ、あぁっ」
「ちゃんと内鍵かけたし、唯一のここの鍵は俺がもっている。」
え?
「な、んで…!…あっ、ぁ」
「なんでこんなに準備いいかって?そんなの…静雄と2人っきりになれるチャンスだったからだよ。まさか俺の事が好きだとは思わなかったから無理やり襲っちゃう計画だったんだけど…俺に触られるの嫌じゃないでしょ?」
嫌なわけがない…
ずっとずっと触って欲しくて…
触れ合いたくて…
「は、いっ」
「ふふっ…素直だねぇ」
臨也は力が入らなくなった静雄の足をひろげ、動きを止めた。
「やっ…見ないで下さっ…」
「あぁ、っ…ほんとに…ほんとに残念だな…」
「な、にが?」
「俺は教師だ。そして静雄はその生徒。教師は生徒に手を出しちゃいけない決まりだ…」
「そんなの…っ」
それくらいわかってた…
わかっていたけど…
「…だけどもうすぐ静雄は卒業だ。生徒じゃなければ、そんな決まりは関係無い。」
「え、それって…」
「静雄…卒業まで待てるか?」
「はいっ!」
「いいこだな…卒業したら静雄のして欲しい事、してやるから…」
***
やっとこの日が来た。
あの日からずっと待ちわびていた日…
「静雄…卒業おめでとう」
俺は卒業した。
もう、生徒じゃないんだ…
「やっと…っ…臨也っ!好きだっ」
「…早速明日デートする?」
「あぁ!」
イケナイ恋
お幸せに(^ω^)