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- ナノ -
2016 07/31

お題即興SS

熱を帯びたその瞳が、真っ直ぐに刹那を見ていた。
植物園の一角。ローズマリーのようだ、と刹那を例えた凛月は次いでそういった。
その口から紡がれる最上級の愛の言葉は、あまりに唐突だった所為か酷く間抜けな声で返答してしまった。
そんな刹那を嬉しそうに見る凛月は笑いこらえきれず小さく揺れている。
今まさに鈴が転がるような軽くて綺麗な声で愛を囁かれた。

「ふふっ、刹那は可愛いなぁ。そんな真っ赤にしちゃって。」
「…もう、やめて。」
「恥ずかしくて死にそう?でも幸せでしょ?」
「幸せだよ。」