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2016 09/15

お題即興SS

ぽたり、ぽたり、手に持った暗器から滴り落ちる鮮血。それを持つのは誰とも知らぬ赤の他人。憎しみが籠められた瞳で、死に絶え絶えの七夜を見ていた。
その向こうには必死の形相で駆け寄ってくる零の姿がはっきりと映った。
――人間、繰り返すものだな。
胸中で独りごち、暗転を静かに待った。