父と母

今日のリクオは朝からそわそわしていた。それを見かねた霖音は軽く尋ねた。


「なにかあるの?」

「えっ?」

「ずっとソワソワしてる」

「あ、あのね、おとうさんがかえってくるんだ」

「おとうさん…?」


見ればリクオはこれでもかというくらい目をキラキラさせて思いを馳せていた。


「霖音はいるかい?」

「あ、じいちゃん!」

「おぅリクオ此処にいたのか。なら、お前も来い!大事なハナシだ」

「だいじなハナシ?」


***


リクオと霖音が連れられたのは総会だった。


突然呼ばれた二人は勿論、そこに予めいた妖怪たちも驚いていた。


「紹介する。コイツは新しくウチにはいった霖音だ。リクオの頼みで義姉にそえることにした。それから、霖音の護衛については……任せたぞ、カラス」

「はっ畏まりて」


どうやら本家では既に話し合った事項らしく、異議を唱えるモノはいなかった。


しかし他の幹部たちは急な発表について行けない。


それはリクオと霖音も同じことで、ポカンと口を開けて唖然としていた。


「いいじゃねぇか、俺ぁ構わないよ。娘が一人増えたってな」

「しかし二代目っ」

「あ、おとうさん!」


どこにいたのか、突然現れた男はリクオの父らしい。確かに似てないこともないが……


「なんじゃい御主ら、霖音が人間だ何だ抜かすつもりか?それなら安心せい、人ではないわぃ」


それを聞いて、反論者の過半数は口を噤んだ。


***


「俺ぁ、鯉伴。これからよろしくな、霖音」

「あ、はい」

「おいおいそう固くなるなよ。気軽に父さんって呼んでくれりゃいいさ」

「とう、さ…ん」

「おう!」

「あ、此処にいたのね」

「若菜さんっ!」

「もうっ霖音ちゃんたら!これからはお母さんって呼んでね」


そうして霖音、リクオ、鯉伴、若菜の四人はギュウッと仲良く抱き合った。





……この話駄目だ。

その内書き直します(;o;)

20110930







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