挨拶まわり

「リクオは、ひと…?」


霖音は屋敷の中を案内されながらふと思ったことを呟いた。行くところ行くところ…人成らざる者が普通に生活しているのだから。


「ボク?ボクはね4分の1だけようかい≠ネんだ」

「ようかい?」

「うん!ようかいってスゴいんだ、カッコよくてね!みんなイイやつらだよ」

「ようかい…」


それからは何かを考えるようにして俯きながら霖音は説明を受けていた。


***


「うん、このくらいかな」


リクオは霖音を始めの部屋に連れ帰って満足げにニマリと笑った。


「ありがとう」

「ここのへやは霖音がすきにつかってね」

「…うん」

「よしっ!じゃあ、きがえてごはんたべにいこう」

「え?」

「ほらほら」


リクオはどこから出したのか…手に綺麗な着物を携え霖音を着替えさせた。


「うん、にあってる!」

「………」


与えられた着物は白地に青や紫の朝顔が入ったもの。帯は黄色、山吹だろうか?とにかく上物だと窺えた。


「さ、入るよ」


霖音は手を引かれて居間に連れられた。中には既に多くの妖怪たちが集まって朝餉を食していた。


「あ、若ぁ!おはようございます」

「おはようございます!」

「おはよう、みんな」


席に着くまでの間にリクオはいる妖怪の分だけ挨拶を返した。霖音はリクオの着物の袖を掴み、隠れるようにしてついて行った。


「ん?若、その子はもしや昨日の子で?」

「うん、そうだよ!きょうからいっしょにすむんだ」

「「「え゛ぇぇぇ!?」」」


リクオはサラリと言ってのけたが、周りの妖怪たちはまるで信じられないと声を荒げた。





ま、こうなります(゜∇゜)
\どーん/

幼少編ゆえに「」内はほぼ全て平仮名です。

読みにくいですね…
ごめんなさいm(_ _)m

20110930







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