放課後でーと
そこはお洒落な喫茶店
「お待たせしました〜」
店員さんがニヤニヤしながら持ってきたのは、普通の人ならまず一人では食べきれないだろうと思われるほど特大サイズのフルーツ盛りのパフェだった
「霖音…これ…」
「クラスの子に聞いてから食べたかったんだ♪でもコレかっぷる〜じゃないと頼めないみたいでさ、でも夫婦なら何も問題ないね!」
助かったよ、なんて目の前の主こと妻の発言に黒羽丸はハハッと乾いた笑い
何時もなら寄り道などせず家にまっしぐらな彼女が、少し付き合って、と言うものだから何だろうと考えていればコレなのだから
きっとコレは初めて見た者は絶句する代物のはず
霖音一人で食べきれるはずがないだろう、と不安を覚えていると…
「ん、おいし〜」
彼女は見事、黒羽丸の思考を裏切ってくれた
パクパクと進むスプーンは止まることを知らずに特大パフェは着々と減っていく
「黒羽丸♪」
「はい?」
呆気にとられながらボーっと霖音を見ていたらしい黒羽丸は急に声をかけられて肩がビクリと小さく震えた
「はい、あーん」
「え?」
「だから、あーん」
「え?ええっ?」
パフェを一掬いしたスプーンを目の前に差し出されて一瞬何のことなのか戸惑ったが…これはアレだ
所謂、恋人達がする…
あーん≠セ
当然、黒羽丸は真っ赤になるわ頭が回らなくなるわ…で
霖音はそんな黒羽丸に痺れを切らせて、隙をついてパクリと口の中に放り込んだ
「な、なななぁぁー」
黒羽丸は声にならない叫びを上げるが#nae#は何事も無かったかのようにニコリと笑ってまたパフェを頬張り始めた
(か、間接キスぅぅぅ)
黒羽丸が身悶えたのは言うまでもない。
ただ単にイチャイチャが書きたかっただけ(笑)
20110926
20120117 改
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