融けて愉悦 | ナノ




 俺の上に跨がりアンアンと何ともかわいらしく喘ぎながらシズちゃんは腰を振る。髪がぱさぱさと乱れて汗か涙か涎か何だかよくわからない水滴がすーっと引き締まった身体を垂れ落ちていくのがよく見えた。やっぱりセックスは明るいところでするのがいいよね。これは俺の持論であっていまだにアンアン叫んでるシズちゃんは電気なんてつけんなよって言ってたけど、まあこんなふうにどろどろになっちゃえばそんなのもう関係ない。
 しかしそんな愛らしい俺のシズちゃんも数時間前までここにしっかり他の雄を咥え込んで今みたいにアンアン喘いでいたのだから滑稽極まりない。俺はあまりそういうのには執着しないタイプだ。シズちゃんがいつどこで誰とどんなセックスをしてようと嫉妬なんて愚かな真似はしない。ただ監視とか盗聴はばっちりさせてもらってるけどね。セックスの相手には興味なくてもこうやってシズちゃんがいやらしく腰を振ったりかわいい悲鳴を上げたりしてるのってさ、ふつうにそれだけでオカズになったりするんだよ。

「ふあっ、ん、あん」
「シズちゃんさ、ずっと腰振ってて疲れない?」
「ん、……ひうっ、」
「あーあ、聞こえてないみたい……しょうがないな、もう、っ!」
「ばか、おまっ、ああっ!」

 ぐっと下から突き上げてやるとシズちゃんは俺の首に腕を回してぎゅうっとしがみついてきた。で、相変わらずはあはあ呼吸をしながらアンアン喘いでたりする。かーわいいなあ、ほんと。けど誰にでもそういうのやっちゃうからちょっとムカつく。まあ別に俺たち付き合ってるわけじゃないしただのセフレだから文句は言わないことにしてるけどね。
 それにしても痕つきすぎ。誰だよ。ここまでつけられるとさすがの俺もイライラするんですけど。シズちゃんとかただでさえ肌白いんだからこういうの目立つしさあ。俺はね、そうだな、つけるとしたら噛み痕かなやっぱり。がぶって鎖骨に噛みつくのが好き。それでシズちゃんはいってえとか言いながらだらだら血流してアンアン喘ぐの。えっろい。あ、シズちゃんの肉の味がした気がする。とか何だかんだやってるうちにきゅっと締め付けが強くなって中出ししてたよね俺。
 ばしって頭ひっぱたかれて何すんだよ万年発情期って言われた。間違ってはないけどシズちゃんに言われたくない。そんなわけでもう一回今度は血管の浮き出てる首筋に噛みついてやった。ふざけんな、あんっだって。さっきもそうだったけど痛くされた方が興奮するとかシズちゃんただのドMじゃんか。

「ねーいつも思うんだけどさ、俺以外にもちゃんと後処理してもらってるの?」
「は、……中出しなんてめんどくせえことすんのノミ蟲くらいだ」
「ふーん、そう。じゃあいつか俺のこども孕んじゃうかもね」
「アホか……んっ、自分でやるから、さわんな……あんっ」

 やめろと言いながらも抵抗する気ゼロなシズちゃんのゆるゆるのアナルに指を突っ込んで吐き出したばかりの新鮮な俺の精液を掻き出す。もうセックスは終わったというのにまた勃起しはじめてるとこを見るとほんと淫乱ちゃんだなあと俺は思うわけだ。そう考えるとシズちゃんの相手するのって結構体力いるよね。あらためて俺すごい。
 このあとまた二、三発やって一緒にお風呂入ってお風呂の中でまたアンアン言わせてちょっと寝て仕事行く前にまたアンアン言わせて、それからシズちゃんは途中で違う男を何人か引っかけてアンアンしながら夜までセックスに溺れるわけ。俺はそんなシズちゃんを想像してパソコンを弄りつつ実際の音声や映像を使って仕事中にオナってるとこをこれまた仕事中の波江に蔑んだ目で見られるわけ。それで夜はシズちゃん連れ込んでベッドの上でギシギシアンアン以下略。

「ほらほらお口あけて舐めてよ雌豚シズちゃーん」
「くそったれ……んぐ、ふ……」
「人のおいしそうにしゃぶるくせによく言うよ……あ、ちゃんと全部飲んでね」

 ああでもやっぱり一人で寂しくオナるよりシズちゃんの舌でぺろぺろフェラしてもらった方が気持ちいいに決まってるんだよね。そうすれば波江にあんな顔されることもないと思うんだ。どうにか飼われてくれないもんかな。実は俺もうシズちゃんにしか勃たなくなっちゃって。



(100403)





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