私は暗い部屋の中、ベットから起き上がってんーっと背伸びをした。
そして、机の上のランプをつける。時計を見た途端、唖然とする。まだ、4時50分ではないか。早く起きすぎた。
すると聞えてくる「ぐがー」という雑音。同室の子はまだ寝ているらしい。その音がうるさくて、布団に入り直し耳を両手で塞ぐ。確かマリアンヌとかいうケバイ女だった気がする。同じ部屋なのに仲良くしようとしない。こっちが歩み寄っても目も合わさない。話したりもしない。

だからマリアンヌが嫌いだった。男の前ではぶりっこして女の子の前では恐ろしいほどキツイのだ。
そんなマリアンヌと話が盛り上がったことが一度だけある。それも、恋の話で。

マリアンヌは片思い中なのと、しおらしく言ったが、いや待て。お前には彼氏がいるだろうが。

ぐがああぁー
ぐがああぁーふがっ

もう、嫌なんですけど。
                それが、マリアンヌ




back



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -