私はあの男が大嫌いだ。だけど、同じくらいあの男が大好きだ。
矛盾していて苛立つ感情に悩まされ続けて早何年。
こりごり、とほほ。
この気持ちをどうする事もできなくていっそ、
―――――――宣戦布告
あたしはアホでバカで情けない人間だけど、
それでも必死に、いつも何かに追われているかのように、必死に、精一杯生きてきました。
だけど、やっぱりそろそろ限界な様です。はい、そういう事でよろしくお願いします。
今日からあたし第2の人生をスタートします。
―――――――あたし
「さっき、男の人が怖い顔をして、あなたを探していたわよ」
「ふーん」
「何か怒らせるようなことしたの?」
「別に」
そっけなく返事をしたら上の方から溜め息混じりの呆れた声が降ってきた。
ごめん、親友よ。心配させて。でも負けるわけにはいかない。
宣戦布告のちの――そう、いわゆるこれは一人戦争
―――――――懲りずに宣戦布告
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