ありがとうございました。
「君には、付き合っている女性はいるか?」
せわしなく書類を持ち替えている部下に呼びかけた。
「何スか?…嫌味ですか。それ」
そういえばこの度の移動で、彼は恋人と別れたと嘆いていた気がしたのを思い出す。
「君に尋ねるべき事柄ではなかったな。失礼」
「人の傷を抉るのが楽しいんですか」
恨みがましい目を向ける部下に、思わず目を細める。
と
う
ぜ
ん
の
こ
と
な
が
ら
無
遠
慮
者
の
私
は
た
だ
ひ
と
り
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ず
か
に
ね
む
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