ガイ班 | ナノ




熱帯夜(ガイ→←リ)








俺はマイト・ガイ。
木ノ葉の蒼き猛獣だ。
そして我リー、ネジ、テンテンの師匠でもあり……………俺の可愛いリーの追っかけでもある。
修業はきちんと真面目に熱く指導するが、それ以外では話しは別だ。
…正直いうと、俺はリーの眉毛の幅から、睫毛が何本生えているかまで分かる。
俺の部屋には俺の可愛いリーの写真で埋め尽くされているし、リーの大体の私生活スケジュール表もある。師匠だからな!これくらいは朝飯前だ。
それにしても今夜は蒸すな。暑い。
え?俺?何してるかって?俺は、俺は……

「ぐおーっ、ぐおーっ」

俺の可愛いリーの部屋の天井裏にいる。
リーはイビキをかいてよく眠っている。
暑いのだろう、ベットの上で布団も被らずに寝ていた。
ほうほう。寝巻きは短パンに黄緑のタンクトップか。可愛いなぁ、もう。

……ん、あれは?
ベットの側に淡い黄緑いろに光る何かが…
あ!蚊取り線香か!
そうだよなぁ。夏だもんなぁ。
耳元で飛ばれたら殺意を覚えるもんなぁ。
それに蚊に俺の可愛いリーの血を座れたくない。そんなもん俺が吸いたいわ。
そういえば、リーのカレンダーには何やらチェックが入っている。ほぼ毎日だ。
なんのチェックだろう……直に聞けたら楽なのだが。
とりあえず俺は持参したリー観察日記に、事細かく記録していく。
1365日目か……年月とは、早いもんだなぁ。
そりゃ俺の可愛いリーも成長する訳だ。
熱血落ちこぼれ君か……それも今や懐かしい苦い青春。立派な体術使いの忍者になりやがって……俺は嬉しいぞ!

「ぐおーっ…………んん……」

!、リーが起きた!
リーは、起き上がり、近くにあった扇風機の電源を入れた。
そうだな。今日は特段に暑い。扇風機くらい良しとしよう。
リーは風力を最大限にし、タイマーをつけてから再び床についた。
そうだ。タイマーをつけなければ朝、腹が冷えてトイレにこもる事になる。それが得策だ。

「……………………ぐー」

完全に眠りに落ちるまで15.3秒。それもしっかりと記録する。
ああ、可愛い。
だが記録ももう終わる。俺も任務や俺の可愛いリーとの修業があるから、しっかり睡眠を取らねば。
俺は後ろ髪を引かれる思いで、リーの部屋を後にした。







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(……また来てましたか、ガイ先生)

ガイ先生のチャクラが消えたのを確認してから、僕は起き上がる。
机の上においてある油性ペンで、カレンダーの今日の日付にチェックを入れる。
先生が僕の天井裏に来ている事に気づいたのは結構前からで、今日でもう1034回目だ。
僕はガイ先生がいた天井を見上げた後、ベットに入った。
きっと、いや、絶対明日も来るはず。
いつまで続くのか。
真夜中のガイ先生の観察が、僕のささやかな楽しみです。








Fin


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