「―以上で入学式を終了します。」

――。


俺は今年の春、立海大付属に入学した。
んで、帰宅部も何だからテニス部に入部した。
理由なんてねぇけど、昔テニスを少しやったことあるし。
まぁ、普通にラリー位ならできる。

ぶっちゃけ、先輩達は上手ってほど上手じゃねぇし。
上に行っても後もう一歩およばずで優勝逃す的な?
でも、俺と同期のビッグ3ってのが入ってきてよ。
それはそれは強くて。先輩も恐るほどの強さな訳。
そんで今年は優勝できるとかなんやら言ってた。

ビッグ3の内の、幸村くんと柳は優しくて
俺にもわかりやすくテニスを教えてくれて、
6月位になると、レギュラー以外の先輩には
汗をかかずに勝てるようになった。
けど、もう一人の真田って奴がホントどこのジジィだよってぐらい堅いのっ!!
でも、テニス上手いし面白いからいいんだけど。

でも、ビッグ3だけじゃなく強いのは
俺と同小のジャッカル。それに掴みどころのねぇ仁王って奴。
ジャッカルは同小だしずっと仲のいいし柳のススメでダブルスを組むことになった。

みんなすんなり仲良くなれたんだけど
ただ一人。仁王だけが仲良くなれずにいた。

仁王は俺がどこ小なの?って聞いても
南の方って言うし、どこで育ったのかもわからない独特な喋り方。
それに話しかけると「プリッ」とか言って消えちゃうし。


気づいたら良く仁王の方を見るようになってた。
それに、部活の仮入部期間が始まってから知ったんだけど一緒のクラスだった。

俺はなんとか仁王と仲良くなりたくてめっちゃ話かけた。
すると次第にねぇって呼んでたのが苗字に変わり、
1学期が終わる前には、ぶんちゃんとまさになった。


仁王はぶっちゃけ良くわかんねえ。
けど、一緒に居ると楽しいし安心する。

俺が部活の人の誕生日にケーキ作ってるのを知った
仁王は俺と一緒にサプライズをしてくれたりした。

そんなこんなで、俺の中学生活は順調に進み夏の大会が始まった。

立海は関東大会を無敗で進み、
ついには全国で優勝し、日本を制した。

その後の新人戦に向け個々に実力をつけていった。

そして、新人戦。
俺はジャッカルとダブルスで試合に出た。そこで俺達は圧勝した。

仁王は相手に隙を見せない完璧なモノマネを変わるがわる演じ
コート上の詐欺師とか言われてたっけ…?
本当、テニスしてるときの仁王はかっこよくて。

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -