「…。誰。」

今日は12月25日。たまたま部活休みで仁王とデートの予定が入っている。
んで、今は待ち合わせ時間30分前。
俺は待ち合わせ場所の商店街のツリーに向かって歩いてた。

そしたら、白い髪が見えて、仁王じゃないのかと思ったら隣にめっちゃ美人っぽい女の人が居た。
しかも、仁王の腕にちゃっかり抱きつきやがって…。
周りから見たら普通のカップル。

俺は一瞬自分の目を疑ったけど、歩き方とかもろ仁王だし。

「…浮気…?」

そうだ…浮気だ。
俺が居んのに。
…尾行しよ。

・・・・・・。
あー!
なんだよぃ!!
仁王めっちゃ楽しそうじゃんかぁ!!

仁王…。死n((
嘘。


あ、そうだ。
仁王に自分の存在知らせよ!


携帯取り出して、ジャッカルに電話かける。
その間、仁王のそばに寄る。



プルルル…
「あー。ジャッカル?ブン太だけど。
…え、これからだよぃ。
…用件?特にねぇよ。あ?
…。わりっ切るな!そんじゃ!!」

ちょっと大声で喋ったつもりだったきなけど。
全然気づかねぇ!

もー、諦めて隠れてまってようかな。

俺は待ち合わせ場所近くのカフェに身をひそめ仁王がくるのを待った。



待ち合わせ5分前。
仁王がツリーの前にきた。
一人かと思えば、まだ美人と一緒だし。


仁王達は一言二言喋った後、仁王がシッシッって美人追い払って…。
でも、仲良さそうだし。

あ、写メ撮っとこ。後で仁王説教しなきゃ。

俺は写メ撮ると、カフェを出て
仁王の元へ向かう。

「におー!!わりぃ。待った?」

「いや、今来たとこ。」

普通のデートっぽく挨拶をかわす。

「ねぇ、にお?」

「なに?」

「…これ誰?」
写メをうつった画面を仁王に向ける。


すると仁王はキョトンとした顔した。


「俺、お前がそこの店からこの人と一緒に出てくんの見てから、
後付けて、俺の存在に気づくようにジャッカルに大声で
電話かけたのにずーっと二人でいちゃこらしてたろぃっ!!??」

あ、やべー。余計な事言った…。
つか、早口過ぎて息切れそう…。

「…。これ…姉貴ー(笑)」
今にもツボりそうになりながらいわれた。

「はあ?」

「だから、これ姉貴。証明しよか?」
そう言いつつ電話をかけだした。


「…。あ、姉貴?さっきのな、彼女に見られたらんじゃ…。…おん。」


彼女…//ちょっと照れんな///

っ!!…じゃなくて!!今はこれから来る人が重要!



「雅治っ!」

「あ。」

仁王の元へさっきの人がよってきた。

近くでみると、セレブっぽい感じでグラサンまでかけてるし。

「ごめんねぇ!ブン太君!ちょっと買い物に付き合って貰ってたのよ〜!」
グラサン外しながら言われた。

あ、…にてる。顔つきと唇そっくり…

「あ…、い、いや、スミマセン!言いがかり付けちゃって…」


「いいの、いいの!ってか雅治の言う通りほんと、可愛いわ〜!ぎゅーしていい?!」

仁王のねーちゃんテンション高ぇ。
ぎゅーしていいって抱きつくこと?
もーなんだかわかんねーし。

「は…ハイ…?」


「きゃー可愛いっ!」

ガバッ!

「うっ!」
く…苦しい!
腕力ヤバいってぇ!


「おい、ぶんちゃん死ぬじゃろ」


「あっ!!ごめんね?
あ!!ヤバい!そろそろ行かなきゃ!じゃ、二人とも楽しんでー!」


「彼氏と仲良くなー。」


二人で仁王のねーちゃんを見送った。


「どうじゃ?ほんとやったろ?」

「うん、ごめん。」


なんか、場の雰囲気、気まずくなっちまった。

「いんや、気にせんで?ぶんちゃんが疑うんも仕方ないしの。
それに、こうやってきちんと自分の意見言えるよーにしよか?」

仁王に頭をポンポンって軽く叩かれた。


「うん、そーだな!!これから隠し事ナシな!!」


新しい決まり。また俺らの仲が縮まった。


「よし。じゃ、デート開始かの。
行くぜよ…お姫さん。」

そう言って手を差し出す仁王。

もちろん、その手を取って、


「つまんなかったら容赦しねーぞぃ?」


二人で暗くなりかけた商店街を歩きだす。


まだまだ二人の時間はこれから。

merry X'mas!!!

後書き。


X'masネタです。
またまた、仁王の姉に登場してもらいましたー。
個人的に仁王の姉が好きです(笑)
全く公式に出てませんが。
あれ…出てないですよね?
まぁ、何がともあれ残り後45分弱のクリスマス。
楽しんで下さい。
2011,12月25日薬丸
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