「におーっ!
トリックオアトリート!!」

学校来てクラス入った瞬間、
眠たそうにぼけーっとしてる
仁王のもとに走って行く。

今日は何故かみんな登校してなくて
今は教室で2人っきり。

「んー?あ、もう来たぜよ。」

「トリックオアトリート!
トリックオアトリート!」

俺がうるさくはやしたてれば、
仁王は嫌そうな顔で、

「うっさい。
あげるからこっち来て。」

そう言うと、俺の腕を引っ張る。

グイッと仁王のもとに引き寄せられたら
唇に柔らかい感触にみまわれた。

「っ!…んっ…クチュ…んん、…」

いつもされるのより濃厚で
仁王の舌が俺の歯列や舌を
ねっとりと舐めとる。
だんだん腰が砕けて自分の足じゃ立てない。

「んん、…クチュ…ん、っ、はぁ、な、なにすんだよぃ!!」

「今の俺からのあまーいキス。」

柄にもなく気持ち悪いことを
さらりと言うもんだから余計に
仁王を感じてしまって。

「も、…ばかっ!!」

そう言って俺は廊下に向かって
走って行った。

恥ずかしくて仁王のこと一回も
みれないんだろうな…。


end


後書き
後悔はしてない…っ!
ハロウィンだから。


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