それからなんだかんだしてるうちに
仁王が迎えに来た。
今日もスッゴいオシャレ。
弟達が仁王に飛びついて、じゃれあって
仁王がもう勘弁と白旗上げたのは
5分後くらい。

「待たせたの。んじゃ行くぜよ。」

俺のちょっと前を歩く大きな背中。
俺の好きなところ。
後、うなじらへんにかかってる
ぴょんぴょんしてる毛束。

「てか、仁王?どこ行くの?」

ふと疑問に思って聞いてみる。

「ナイショ…ついてくればわかる。」

ずいぶん適当だな…まぁ任せよ。

黙々と歩く仁王の背中を追っかける。
するとだんだん人通りが多くなって来た。

今日なんかあったっけ…?





「着いたぜよ。覚えてる?」

「あ、ここ…」

俺らの思い出のお祭り。

「……今日って俺らの記念日?」

ハッとして仁王に聞けば笑顔で

「そうじゃよ。また二人で花火みたくて。」


そうだよ。
去年はレギュラーで花火見にきて、
花火の途中で仁王といい雰囲気で、
告白されたんだった。
俺、嬉しくて泣いて喜んだな…

「ありがとう。仁王」


「それは花火の時に。
まだ時間あるけ、屋台見に行こ?」


人通りの多い道を仁王に
手を引かれて歩きまわる。

去年はこの時間はまだ
赤也と大食い勝負してた。

でも、今の隣は俺の大好きな人。










ひゅーるるー  ドンッ!
夜空に色とりどりな花が咲く。

俺と仁王は恋人繋ぎで手を握って。
また来年も来ようと約束する。


大切な大切な二人の記念日。


end

ブン太と仁王の一周年記念。
展開早くてごめんなさい…
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