初めての日記

ファーストネーム・ラストネームの日記

6月○○日

やっと文字が書けるくらいまで成長した。今までのことをここに記す。


私は、前世の記憶と自我を取り戻した。
3歳の誕生日。私が両親に用意されたケーキのロウソクを吹き消そうとすると、魔力が開花し火が花びらとなって舞い、そのまま私は反動で気絶した。らしい。(私は覚えてないのでママ談)
そして目が覚めると、私が私になった。
前世の私が蘇り、その前の記憶が無くなった。
でもどうしてか、前世の自分の名前だけは今でも思い出せない。

今の私の名前はファーストネーム 。
両親はなんとイギリス人、元日本人なので、呼び名や要素に慣れるのには時間がかかった。
まぁ、そんなことは置いといて、3歳にして成人した女の自我が芽生えた。
私は混乱しすぎてめっちゃ笑った。転生?マジ?って。
はたから見ると、キャッキャとはしゃぐ姿にしか見えなかっただろう。
ママは、鏡を見て笑い出した私に「あら、私に似て美人さんが居るわねぇ」とクスクス笑っていた。
でも更にマジかって思った事が2点。
まず上記にもある通り、私には魔力があるのだ。やばいです。魔女らしい私。

そしてもう1つ、6歳になった私に両親が如何にホグワーツが素晴らしいか説明してくる。

こーれハリポタです。

○○日

ほんとにハリポタなのかカマかけて確信を得てきた。ママはお喋りだからなんでも教えてくれる。「そんな素敵な学校、先生もきっと素敵なんだね」って言ったら、校長の素晴らしさを説いた。
ダンブルドアだった。

○○日

西暦を見てみた。1986年。
本を読んだの小学生の時だしなんなら炎のゴブレットまでしか読んでない。
映画はテレビ放送をなんどか。
要するににわかすぎて時代が分っかんね。でも80年代なら原作時間軸だとは思う。

○○日

私は魔力が制御出来ずについ出ちゃう時があるから、ほんとはマグルと同じ小学校に入れる予定だったらしいけど、家庭教師を雇うことにしたらしい。
明日からその先生がくる。
ちなみにこれまではママが教えてくれてた。

○○日
【悲報】先生怖い。
字が汚いって。だって羽ペンだよ?シャーペンくれ。
ちなみにこの日記はインクがボタボタに落ちて既に汚い。

6月○○日

早くも1年が過ぎて7歳になった。
私の家はロンドンから車で3時間くらい離れた郊外に隠れ住んでいて、近くにはチュー・バレー湖っていう貯水池もあるような田舎だ。
何もないけど、こじんまりとしたケーキ屋さんが一軒だけ少し離れたマグルの村にあって、そこでケーキとクッキーを買ってもらった。
プレゼントはキラキラしたビーズで、なんとそれを空中へ放つとキラキラした蝶に変わったの!!!一通り私の周りをぐるぐるしたらフワッと消えちゃうけど、とても魔法って感じで感動した。
モノを動かすやつと暖炉で消えるやつはいつもママが使うから見慣れちゃったけど、当然それも最初は感動した。
でもこんなキラキラした女の子みたいな魔法のほうが、一番ワクワクしたかも。
プリキュアになったみたい。

7月○○日

空白。

○○日

痛い。今日も日記は無理。

○○日

やっと腕が動いた。魔法の薬はめっちゃ苦い。もう怪我はしたくない。

物置小屋の裏からなにか声がすると思ったら子猫が屋根から降りれなくなっていて、急いで梯子を持ってきて助けたんだけど、子猫をを抱えたときに梯子から手を離しちゃって落ちた。そりゃもうママはカンカンに怒った。どうして私に一言言ってから行動しないの!って。そうだよね、魔法あったんだわ。あれだよビューンヒョイ。
でも、あの子猫が死ななくてよかった。

○○日

あの子猫、親猫が居ないっぽい。また小屋の近くでミーミー鳴いてる。ママに飼っていいか頼んでみようかな。とりあえず余ってる牛乳があったから置いてきた。

○○日

現在友達が1人も居ないことに気づいた。なんてこった。
ママに子猫について聞いてみた。ちゃんとお世話するなら飼ってもいいって!
名前は今から決める。そうだな。7月に見つけたし・・・7月、七夕、天の川、織姫、彦星、星、ミルキーウェイ・・・よし!ミルウにしよう!
今日からミルウが私の初フレンド!!黒猫だし魔女の相棒って感じでテンション上がってきた!赤いリボンがほしいな。


prev next


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -