休日の家デート。
やはり鬼道邸は広いと思う。(流石鬼道家!)(流石私のダーリン!)

家デートは割りと暇でのんびりとしているけれど暇ゆえに度々魔が差す。
二人でベッドに潜り込んでいると布団の下ではふたりの攻防戦。くすぐりあい。
有人は脇腹が弱い。

一頻りベッドの上で、二人は暴れまわって休戦タイム。

川の字には一本足りないね、なんて言えば、いつかは一本どころかもっと字画が増えるさ、なんて言う彼。

年下の彼はとても可愛い。


「有人って兎みたいだよね」

「目だけだろう、兎の要素。」

「うん、まあそうだけど」

「それならゆいの方が兎らしいぞ。」

「えー、私は狩る側の狼さんだよ」

「それこそ無いな。」

「ええー」


彼が私の上に覆い被さった。
両手首を掴んで、頭の上で1つにされた。
私もそれなりの力で一応抵抗した。(でもこの拘束を解きたいとは微塵も思っていない)(ただ大人しく受け入れてるなんて思われるのが嫌だから)
このまま何かされてもいい。

有人のもう一方の手が私の頬を撫でる。
「…狼が兎に襲われていることになるな」

早すぎたベッドタイム。
そこでは食物連鎖の逆転が起こる。

じゃれ合いの末に兎が覚醒した。
これから食事の時間だ、と。







(有人に食べられる)
(戴きます)
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