※真月くん、からの警部夢
お昼休み、私が真月くんをくすぐっているのを見て、小鳥ちゃんと遊馬くんは苦笑いしていた。
「えい、えい」
「や、やめてください〜くすぐったいです!」
真月くんはくすぐったさから目尻に涙を浮かべ、手足をバタバタとさせて抵抗していた。抵抗されればされるほど火がつくのが人間という生き物の性である。私の手に込められる力は一層強くなった。
「やめろと言われてやめる人間はいない!」
「そんなあ〜!」
・・・
「さっきは随分とやってくれたじゃないか」
きりっとした表情の真月くんが懇々と私にお説教をしていた。
「すみません…」
普段誰も使っている様子のない移動教室棟4階のトイレの個室に連れ込まれた私は、蓋をした便座の上に、背中を丸めて座っていた。
「あれほどやめろと言ったのにどうしてやめなかったんだ」
トイレ特有の冷たい空気が身体中を覆う。腕組みをして、私を見下して立っている彼を、とてもじゃないけど私は顔を上げて見ることができなかった。
「返す言葉もありません…」
しゅん、と俯いて私が答えると、彼は無表情を装って、
「仕置きが必要だな」
そう言った。私はその時、彼の口角が少し笑っていたのを見逃さなかった。そして、彼が毅然とした態度を演じているだけで、実際のところこの状況を楽しんでいるのだということを直感で感じた。
カチャリ。静かなトイレに金属音が響く。彼が私の手に手錠をかけた音だった。両手を拘束する金属を見つめ、自分が置かれている状況に気がつくのにそれほど時間はかからなかった。私はお昼休みの愚挙を後悔した。彼の冷たい手がするりとスカートの下に忍び込み、腿の間に侵入してきた。私はまるで漫画のように顔が青くなった。
「やめてください、警部」
私は彼の顔を見つめて懇願した。彼は私の腿をゆっくりと撫でながら、私の哀願の表情を見て、意地悪そうに唇の端を吊り上げた。
「やめろと言われてやめる人間はいないのさ」
「そんな」
彼の指先が下着に届いた。
(拍手夢は現在2種類です)