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光に導かれて

※暗闇の続き的なモノです



━━━彼の名は、アリババ━━━


私をあの迷宮から救い出してくれた人


あのときの彼はとても輝いて見えた

暗くて寒くて
とても恐ろしかった

そんなところから私に手を差し伸べてくれた


「鈴那?どうした、ぼーっとして」


「なんでもない、ただ地上に戻ってこれたから嬉しくて…」

迷宮を攻略し、地上に戻ってきた私
アリババともここでお別れなのかと思うとなんだか寂しい…


私に光を見せてくれたのはあなた
あなたがいないと、また暗くて見えなくなってしまう…
私の隣で私の道を照らして…


「ここでお別れだね…アリババ」


「あー、そのことなんだけどさ」

右手で頬をかきながらあの時と同じように左手を差し出される


「?」

「鈴那さえ良かったら、俺達と一緒に来ないか?」


私の道に光が灯る
あなたが照らしてくれるから私は前に進めるの

「ありがとう、アリババ」



━━━私を導いてくれる、あなたは太陽みたいに笑うの━━━






需要があったっぽいので、書かせていただきました!(`・ω・´)
byU-DA,

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