名前の効果
「う゛ぉぉおおい!!」
「鈴那は居るかぁ!」
そう言って作戦隊長様は私の部屋の扉を蹴破りました…
「何かご用ですか、作戦隊長様」
「あぁ、用がはあるがまずその呼び方を直せぇ」
「無理ですよ。実際、作戦隊長なんですから良いじゃないですか。」
そんな屁理屈を言えば作戦隊長様は黙ってしまいました。
まあ、実際は名前で呼ばないんじゃなくて″呼べない″が正しいんですけどね。
「う゛ぉおい、全部聞こえてるぞぉ。」
しまった…
口には出していないと思ったのに。
「俺のことを名前で呼べない理由、力ずくでも教えてもらおうか。なぁ、鈴那?」
「えっと、それはですね…」
隊長様と視線がぶつかる。
「早く言わねぇとお前の逃げ道が無くなるぞぉ?」
「言わないダメですかね…?」
この理由だけはどうしても言いたくない。
だって私は、隊長のことが好きで名前で呼べば赤面すること間違いなしだからだ。
隊長との距離がかなり近いこの状況で、心臓が破裂しそうなぐらいドキドキしてるのに名前でなんて呼べば赤面は確実だ…
それを知ってか知らずか、隊長は段々と距離を詰めてくる。
悪い笑みを浮かべながら…
「理由を言うのが嫌なら、せめて仕事が絡まないときぐらいは名前で呼べぇ!」
「それが守れないってんならずっとこのままだぜぇ。」
正直、このままはかなり嫌だ。
さっきより確実に距離は近くなっている。
心臓がそろそろ限界だ。
名前か理由か…
究極の選択だ…
「す、すく…ちょ、う」
「あ?声が小さくて聞こえねぇ!もっと大きな声で話せぇ!」
「ス…スクアーロ隊長って言ったんです!!///」
「お、おう。そうか…」
あまりの声の大きさにびっくりしたのか、目を見開き固まってしまったスクアーロ隊長。
「悪くねぇな…(ぼそっ)」
「?何か言いましたか?」
「何も言ってねぇ!」
********
「ところで、何の用だったんですか?」
「……忘れた…」
ありがとうございました!!
初めまして、U-DA,です(´▽`)
結翔に頼まれて書かせて頂きました…
文才無さ過ぎですねww
ヤバいですねww
ここまで読んで頂きありがとうございました。
オチが行方不明…
byU-DA,
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