狼猫

「そこまで不幸なのも、」
「珍しいだろうな」
「家族には恵まれず、好きな人は一番憎んでた奴に奪われて、挙句校長にはいいように使われて」
「誰からも恨まれて、最期は呆気なく?」
「…僕でも参っちゃうよ」
「軟弱なだけだ」
「不幸なのは誰にも負けないと思ってたんだけど」
「後半はただのリア充ではないか」
「あ、そっか」
「…ただ、そう望んだだけだ」
「破滅願望?」
「いや、違うな。死ぬことすら選びたくなかった」
「何というニート」
「ある意味では感謝している。全て、我輩が最も理想としていた形で終わったのだ」
「…自己犠牲って感じ」
「何とでも言え。
間違った選択をしたとは、微塵も思わない。ここまで最悪な自分になれたのだ。
不幸が実を結んだと言えよう」
「ハイハイ、よく頑張ったね、ヒーロー」



セブルス・スネイプの数奇な人生
狼猫って浪漫


教授夢

(カキカキ)
「…ん?」
(好さ)
「先生」
「何だね」
「好きです」
「えっ」
「えっ」

ツイネタにて
可愛い\(^o^)/


猫百合

「あ、」
「どうした」
「鳥が、落ちてる」
「──?」
「…可哀想、カラスにでも襲われたかしら」
「…寿命だろう。
どこにも傷がない」
「……」
「リリー?」
「…魔法で治せない?」
「…無理だ。死者を蘇らせる魔法はない」
「──そう…」
「……」
「……」
「埋めてあげよう。野犬に食べられるよりはマシだ」
「そうね」

(ザリ)
(ザリ)
「この位でいい?」
「あぁ」
「…」
「…」
(バサ)
(バサ)
「あ、そうだ」
(ゴソゴソ)
「…それは?」
「花の種よ。隣のおばあさんからもらったの」
「…どうするんだ?」
「一緒に、埋めるの」
(パラパラ)
「…こうやって、死体と花の種を一緒に埋めるとね、種が死体を苗床にして、きれいな花が咲くの」
「……」
(バサ)
(バサ)
「…よし、これでOK」
「……」
「…来年の春には、きっときれいな花が咲くわ」
「……」
(ポンポン)
「だからもう、寂しくないよ。みんなと一緒に、ずっとお空を見ていられるわ」
「…そうだな」
「……」
「…リリー、僕にも種をくれないか」
「え?いいけど…どうして?」
(パラパラ)
「…もし、リリーか僕のどちらかが死んでしまったら、」
「セブ?」
「お墓にこの種を蒔こう。ずっと一緒に居られる様に」
「…」
「寂しくないように」
「──うん!」



「リリー」
「花が咲いたよ」
「きれいな花だ」
「君の髪みたいに、きれいな赤い花だ」
「リリー」
「花が咲いたよ」
「君のお墓に、種を蒔くことは出来なかったけれど」
「君が寂しくないように、
僕はいつか死んでみるよ」
「お墓の周りに種を蒔いて」
「君がちゃんと、僕を見つけてくれるように」

死体と花は実体験だったり


小王がにゃんこと会う話

──みにゃあ
「ん?何だいキミ」
──みにゃあ
「どこから来たの?」
──みにゃあ
「ご主人はどこだい?」
──みにゃあ
「そっか、迷子か」
──みにゃあ
「ん?どうしたの」
──みにゃあ
「ああ、お腹が空いているんだね」
──みにゃあ
「ちょっと待ってね」
──みにゃあ
「こらこら」
──みにゃあ
「はい、ミルク」
──みにゃあ
「どういたしまして」
──みにゃあ
「美味しい?」
──みにゃあ
「そうかい、良かった」
──みにゃあ
「キレイな毛並みだね」
──みにゃあ
「血統書でもついてるのかな」
──みにゃあ
「目だけが青いんだぁ」
──みにゃあ
「こういうの、なんて言うんだっけ」
──みにゃあ
「わ、もう食べちゃったの?」
──みにゃあ
「えーもうないよ」
──みにゃあ
「ごめんね」
──みにゃあ
「じゃ、僕行くね」
──みにゃあ
「あ、こら」
──みにゃあ
「だーめ、ウチは猫買えないんだ」
──みにゃあ
──みにゃあ
──みにゃあ
「……」
──みにゃあ
「、はぁ」
──みにゃあ
「おいで」
──みにゃあ
「母様は僕がどうにかするよ」
──みにゃあ
「ああ、兄さんは大丈夫だから」
──みにゃあ
「意外と動物好きなんだ」
──みにゃあ
「後は父様かぁ」
──みにゃあ
「ま、何とかなるよ」
──みにゃあ
「ミルク、帰りに買っていかなきゃね」
──みにゃあ
「え、ああ、」
──みにゃあ
「自己紹介、まだだったね」
──みにゃあ
「僕はレギュラス」
──みにゃあ
「レギュラス・ブラックだよ」
──みにゃあ
「キミは、あー」
──みにゃあ
「!」
──みにゃあ
「思い出した」
──みにゃあ
「ふふっ、そうだよ」
──みにゃあ
「キミの名前は、」
──みにゃあ
──みにゃあ
「いい名前だろ?」
──みにゃあ
「これからよろしくね」
──みにゃあ
「ふふ、可愛い」
──みにゃあ
「いこっか」
──みにゃあ
「ほら、危ないよ」
──みにゃあ
「しっかり掴まって」
──みにゃあ
「あ、」
──みにゃあ
「待って」
──みにゃあ
「待っ──」

(ドンッ)

「──」
──
「──」
──
「、あーあ」
──

「だから、言ったのに」



シャム猫で尻尾と手足と耳と鼻先が黒くて目がキレイな猫を、ブルーポイントと言うそうです
小王とシャム猫とか素敵すぎるよね


鹿百合針

「ちょっこれ可愛い!絶対おそろで着る!!」
「この着ぐるみ着せましょ!絶対可愛い!!」
「あうー」
「ぎゃああああああ!!」
「可愛いいいいい!!!」
「おいてめーらこのガラガラ買ってやるから使え!」
「僕のお気に入りチョコグッズも買ってあげる!!」
「あうー」
「ぎゃああああああ!!」
「凶悪なくらい可愛い!!」

愛され系針


猫百合

(ピシャーンッ)
「ヒッ」
「…」
「……」
「…」
(ピシャーンッ)
「ヒッ」
「…」
「……」
「…まだ怖いの?雷」
「う、うるさい」
「じゃあ服引っ張るのやめてよ、伸びちゃう」
「!すまない…」
「(…普通なら私がやる方よね、これ)」


雷怖くて密かにビビる猫とかうわあああ
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