~2018
きみのものになりたくて
世界一可愛い欲張り
僕の女の子になりませんか
狂わせて釘付けて
哀しい恋しい寂しい愛しい
高嶺の花なら手折ればいい
白昼夢の幻想は甘く
目覚めたときにはいない君
美しい衝動で止める息の根
劇的に焼き付いて
このドラマは終わらない
汚れた僕が助けに行くから
嫉妬の味を知った夜
逸らせないから閉じたのに
甘やかに執着
命懸けで奪わせて下さい
欠けた僕に君をあわせて
燃やしても消えないもの
枯れて沈んだオフィーリア
あの花で造った魔法
永遠に見えないまま
~2017
全知全能に向かう殺意
招き落ちるは正義か悪か
確かな忘却への礎
騎士王は開花を待っている
百合の花は運命に抗うか？
麗しき暴君、薔薇の如き悪夢
正義に焦がれて絶望するまで
流星と散る
偶像故の美しさは真実を生む
崇めよ称えよ我らが英雄
私こそが貴女だけの、
最期の鼓動を聴かせて
恋の呪いよ永遠に
施しは愛を殺す
土人形のなみだ
すべて紅茶に溶かしてしまいましょう
聖なる拳で愛を語れよ
貴女こそ太陽！
本能と色欲のメリーゴーランド
遥かへの旅路は夢の跡
蒸気の彼方で会いましょう
ハッピーエンドは失くしもの
ここは楽園、世界の端で
灼熱の愛で焦がしておくれ
欲しかったのはこれじゃない
飲めや唄えや鬼さんこちら
清廉に殺戮
こわくないよ
最果ての自己犠牲
暴虐は確かな冷たさを湛えて
復讐は甘美なりや？
愛の強さを知るまでに
~2016
石鹸はきみの居たはずのベッドの香り
折れた杖じゃあのこになれないわ
千切った花弁を喰んでも無駄ね
かなわないのは分かってた
苺ジャムに赤ワイン、塩と哀れみひとつまみ
ぼくたちはよいこになれない
完全数にはほど遠いから
甘ったるくて泣きそうだ
吐き気は涙を連れてくる
私の心臓の音をきみが聴くときはきっと
生温い愛の中で泳ぐの
どうやったって宝石には成れないね
~2015
一振りの虜
欲望は薙ぎ払えない
触れれば切れると知っていたくせに
もう引き返せないって言ったのに
劣等感を孕む
かなしかなしや
~2014
結晶化したおもい
たゆたうなら宇宙で
放電するきみとぼく
踏み台でもいいんだ
真っ赤に熟れた心
絡まったのは嗜好だけ？
涙をがぶ飲み
ありきたりが一番でしょう
剥製の人魚
どうせジルコンなんて
エマージェンシィ・デモクラシィ
海月心中
あえかな殺人鬼
アンスリウムは花開く
優しさと切なさで出来た水泡
すべて惑星になってしまえ
ぶち抜け心臓
蒼い炎、揺らめく輪郭
つ か ま れ た ！
君の正義と僕のエゴ
真夜中と溶ける
みじかい前髪じゃ隠せない
パステルリップノイズ
~2013
くらやみでないた
心臓を貫け
冬と春のあいだに
呼吸するより容易い
なんにもなりやしないよ
どろり、
13日でも金曜日でもないけれど
正義なんて嘘吐き
嗤えねぇよそんな話
無意味な合言葉
そこに愛はあったの？
ごめんなんて気持ち悪い
生産性なんてもとめちゃ嫌よ
思ってもいないくせして、
内臓から沸騰
砂糖細工の弾丸を噛み潰す
伝わりません言うまでは
そんなにのぞかないでよ
吹き零れるかんじょう
君が蝶なら僕はきっと
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