体中に感じる想い
人は男と女…異性というのが存在する
やがて男と女は恋に落ち、結ばれ、子供に恵まれ、成長し、そしてまた…と繰り返す未来が待っている
「本田!」
「清水!」
私たちが出会ったのも…後に待っている未来へのプロローグだったのかもね…
「本田が福岡の学校に転校した…。」
もう二度と許さない…そう思って涙を流した反面…本田に二度と会えない寂しさを味わい…
「よぉ清水、元気そうだな!」
「(帰ってきたんだ…あいつ…)」
「(帰ってきたんだ…あいつ…)」
4年経ってその想いはすぐになくなった…いなくなったのが春で…帰ってきたときも春だったから…
ゆっくりと夏に向かって季節は走っていたね…
「聖秀へ転入することになった。」
「えっ……?」
今度こそしばらく会えない…そんな時も変わらない本田が目の前に現れた…心臓がドキドキとなっていたのを今でも覚えている。
「頑張れよ!サイン第一号の約束、忘れたら許さないからな!」
「あぁ!」
そして……一緒になったと思ったら今度はアメリカだなんて…どうして…とは思ったけど…
「10年かからきゃ気付かない鈍感野郎だけど…そんなんでいいか…?」
「うん…検討してみる…。」
こんなこと言われたら…許しちゃうよ…
振り返ってみたけどさ…私色んな想いを経験してきた…
泣いて、笑って、怒って、また泣いて…それの繰り返し
でも私の中で……繰り返すうちに…
体中に感じる想いは…強くなる一方だった…
本田と一緒にいたい…
本田から離れたくない…
アメリカに行く前に……私の…
と思ったら本田がやっと気付いてくれた…
「生涯茂野吾郎とバッテリーを組んでくれ。」
この言葉を……もらった瞬間…
全てが私の想うまま……
「吾郎!」
「薫!」
左手の薬指につけた結婚指輪が永遠の輝きをし続ける限り…私は吾郎と一緒に歩んでいきたい…
一年間…四季色んなことあるけど、ずっと傍にいてあげるから……
この想いはまるで…白球を追い続けた青空みたいだね…
でも嬉しいよ
こんな毎日を過ごすのが
”my dreams”
”私の夢”だから
end♪
BGM : ZARD / 揺れる想い