Lの娘がデスノートを拾う/死帳


※読み切りはネームの段階のやつを読んだだけ
※ゆえに記憶曖昧
※ゆえに時系列無視
※矛盾過多



それは表すなら、偶然。まさしく神の気紛れ。尤も、死を運ぶ不吉な方の神だが。
私は庭で一冊のノートを拾った。黒地の表紙に白いインクでDEATH NOTEと書かれたそれが、退屈を感じていた私の興味をそそらないわけがなかった。このハウスにいる子供は単純な差や方向性の違いなどがあれど、何かしらの才を持つ者ばかりだ。そんな彼らの中にも、こんな、ありきたりで、言い方は悪いが使い古された、呪いのアイテムのようなお遊びをしようと考える者がいるのか、と。初めはそういう興味だった。
なんとなく見つかりたくはなくて、服の中に隠し自室に戻った。二人ないし三人の相部屋が基本のこのハウスで、私だけは一人部屋だった。かつてこのハウス随一の天才だった幼き頃の父が使っていた部屋だという。ここを出ていった時にほぼ全て捨て去ったというから、当然面影など欠片もないけれど。
私はベッドに腰掛けてノートを捲る。How to use-使い方-と書かれた表紙裏。ご丁寧に書かれている。単なるイタズラにしては手が込んでいるな、そう思いつつ読み進めーーぱたりと閉じた。タイトルを見た時から予想していたことだったが、つまりこのノートは名前を書かれた人間が死ぬ。
あほらしい、と思う。こんなものに騙される奴が果たしているだろうか。くだらない。適当に捨てておこう。
……そう思うのに。大の字に寝転がり、無造作に置いたノートを視界に入れる。もし本物だとしたら……?一度過ぎるともう離れない。試して、みたい。
引っ掴んで起き上がる。のそのそと机に向かうと、お気に入りの万年筆を手に取って、咄嗟に顔が浮かんだ顔ーー確かこの間捕まった強盗犯ーーの名前を、真っ白なページに……
がたん、と。物音がしたのはその時だった。はた、と手を止め見れば、不安定に積み上げていた本が床に散らばっている。なるほどついに落下してしまったらしい。はあ、と溜め息を吐いて再びノートを閉じる。何をしているんだろう、何をしようとしているんだろう、私は。どうかしていた。崩れたブックタワーの一角、『キリストと悪魔について』と書かれた本を手に取る。これが一番上だった。次は一番下にしよう。
そのまま黙々とタワーを建てていく。こういう作業は好きだった。よくニアにいとドミノを並べて遊んでいた。彼の物も、全て持ち出されるか取り払われるかで何一つ残ってはいない。
最後の一冊を乗せタワーが完成した時。【彼】はやってきた。

「よお」

突如室内に響いた声。慌てて振り向いてみれば、明らかに異形の者が。予想だにしなかった存在に体はバランスを崩し、作ったばかりのタワーを巻き添いに尻もちを着いた。

「……驚いたな」

それはこちらのセリフだと思いながら睨み付ける。

「あなただれ?まさかとは思うけれど死神?」
「そのまさかだ。おれは死神のリューク。よろしくな」
「……DEATH NOTE、本物ってわけ」
「そういうことだ。なんだ、まだ試してなかったのか」

彼は愉快げに笑う。

「にしても本当に驚いた。まさかLにそっくりな奴に拾われるとは」
「!……Lを知っているの」
「ああ。死神はノートを拾った奴にずっと着いてなきゃいけないからな」
「……キラ。そう、じゃあ、パパを殺した奴はこのノートを使ってたのね」

私が言うと、彼は暫く黙り込んだ。そして、不意に笑い声を上げた。

「そうか!お前あいつの娘なのか!ますます驚いた!」



L譲りの頭脳持ってるけどLの座はニアが継いでるし(年齢的に後継者候補からは外れてた)自分にその役目が回ってくることはないんだろうと、退屈に思いながら毎日を惰性で過ごしているような、そんな子。
甘いものが好き。よく親指咥えちゃう。直そうとは思ってる。目の下に薄らとだが隈がある。どれだけ寝ても消えてくれないので諦めた。
目が死んでる。真っ黒な瞳なんだけど(Lの遺伝子!!!!!)どちらかというと一話目の月くんのような。退屈と寂寥の中で知らず知らずのうちに心が荒んでいる。
Lのことはパパとして慕っていたしニアとかメロとかお兄ちゃんって呼んで懐いてたしワイミーズハウスも嫌いじゃない。嫌いじゃないけど、みんな置いていったからきらい。

世界観壊すけどパパが守護霊してたら美味しい(美味しい)
デスノート拾った日から月くんと同じ道へ進んでしまうんではないかとハラハラしてるLパパ…。



「別に、"L"になりたかったわけじゃないよ。憧れはするけどね。でも……でも、"L"になれないのなら、私の生まれた意味ってなんだろうって」

「ひとりは嫌なのに、パパもニアにいもメロにいも平気だから、ひとりにしないでなんて言えなかった」
「その点、リュークはずっといてくれるでしょ?私がこれを手放そうとしない限り、私が死ぬまでずっと。置いていかないでしょ」

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