ざわざわ

ざわざわ


『あ、ヤバい。めっちゃめんどくさい』

仁「お前さん今さら何言っとるんじゃ。」

『だって劇とか…めんどくさい事山の如しよ。』

仁「真田か。」

『キェェェェイ!!!』

仁「うるさっ。」


今日は立海は文化祭なんだよねー。
しかもなんかうちのクラス劇やるらしいんだよねー。
え??何やるかって???
ほら…アレだよ。スリーピング・ビューティー。

ほら。
めんどくさいでしょ??


『てかなんで私が主役なわけ??』

仁「幸村がやれって言ったからじゃろ。」


そ う で し た


『もー…なんで?お姫様なら丸井でいいじゃん。十分可愛いじゃん。』

仁「俺が嫌じゃ。」

『私木の役が良かった…。』

仁「おま、ショボい事この上ないぞ。」


なんで。木かっけーじゃん。
仁「まぁまぁ落ち着くナリ。この劇が上手くいったら俺がご褒美やるから。」

『…ご褒美??』

仁「そうじゃ。」

『何くれんの?』

仁「そうじゃなぁ…俺王子役じゃしキスなんかどうかのう??」

『私に死ねと。』


そんな事されたら可愛い女の子達に嫌われちゃうじゃないかYO!!
今こうやって話してるだけでも視線が痛いんだYO!?


『今なら視線で死ねそうだYO…』

仁「頭は大丈夫か??」

『どういう意味だ。』

「プリッ。」


意味分からん。もーコイツとことん意味分からん。あ、ゆっきーと目があった。うわ、満面の笑みだよ。

あの顔腹立つ。


仁「オイ、幸村が手ぇ振っちょるぞ。」

『え?幸村って誰??あたし分かんなーい。』

仁「ウザっ。」

『酷ぇな。』


あーもう心底めんどくさいめんどくさいめんどくさい。


『帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りt「五月蠅いぜよ。」…。』

仁「お前さんもちっと静かに出来んのか??」

『うるさいな、仁王だって静かにしてなよ。』

仁「お前さんよりかはマシじゃ。」

『ケッ。(`凵L)』


あ、またゆっきーと目があった。

丸「オイ!」

『「何/なんぜよ、ブンちゃん。」』

丸「今劇中だぞぃ!静かにしろよ!!」


…あ。

そ う で し た(2回目)


『…テヘッ☆』

「「ウザっ。」」

『酷ぇな。』

全員(ホントお前ら静かにしろよぉぉぉぉぉぉ!!!)


私達に静を求めるな
人間、出来る事と出来ない事があるよね。










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