NARUTO短編集 | ナノ





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『永久の美こそが芸術だ。』















あの方はいつもそう仰っていた。


私もそんな彼に同調した。














「サソリ、様………。」












信じたくない。





彼は強い。





負けるはずが、ないのだ。





そうでしょう、サソリ様。














『サソリが死んだよ。』

『木ノ葉ノ連中ニヤラレタ。』







ゼツ様からそう聞いたときは頭が真っ白になった。


微かに残っていた理性を叩き起こし、居場所を訊ねてすぐさまそこへ向かった。






















横たわっていた赤い人。






それを抱きしめている2体の傀儡は、彼の両親なのだろうか。














「…サ、サソリ様……ナマエです、起きて下さい…。」








返事はない。








「頼まれていた、薬草を持って来ました、希少薬草も頑張って、」








微かな希望の光を求めた。








「く、傀儡のメンテナンスでもしませんか?お手伝い、いたしますから…、」














しかしそれは脆くも崩れ去る。








彼は反応すら示してくれなかった。













「……………サソ、リ様……っ、」
















お願い、お願い。









『俺の名はサソリ…今日からお前は俺の部下だ、足手まといになるようなら殺す。』












『早くしろ、俺は待つのも待たせるのも嫌いなんだ。』











『…ったく、手間かけさせんな、バカ。』











『………よくやったな、ナマエ。』











『お前を傀儡にして、傍に置いておきてェな…。』











私を傀儡にして下さるのでしょう。








あなたのためなら、それでもいいと思ったのにどうして。















『愛している、ナマエ…。』











「サソリ様………っ、」








起きて、起きてよ。








私を遺して、逝かないで。









嫌、嫌だ。

こんなにもあなたを想っているのに。

私はどうすればいいの?










「サソリ様、サソリ様っ…お願いです、起きて下さい、お願いです…起きて……!」








起きないあの人の顔を見るのが怖くて。



私は無駄だと承知の上で声が枯れるまで呼び続けた。








そんな私をデイダラ様が迎えに来たのは、数時間後のことだった。





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