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ナマエが息を引き取った後も戦争は続いた。

ティーチ率いる"黒ひげ海賊団"の出現、四皇"赤髪"のシャンクスの助太刀、"超新星"トラファルガー・ローの出現。




お互い大きな痛手を負って、ようやく終戦を迎えた。










「……………。」





エースが一目散に駆け寄った場所はナマエのところだった。


もう動かない彼女。

腹に空いた大きな穴がそれを物語っていた。



「……ナマエ…。」



優しく頬を撫でる。

その頬に体温はない。



「終わったぜ…いつまで寝てんだよ、船に戻ろう。」

「…エース。」

「寝てるだけだよな?狸寝入りしてるんだろ?」

「エース、やめろ。」

「もう終わったんだ、おれもオヤジも生きてるぞ、」

「エース!!」





マルコはエースの肩をつかんだ。





「…認めろよい。」


「……………。」


「ナマエは………死んだんだ。」


「………っ、!!!」








次の瞬間、エースの瞳から再び涙が零れ落ち大声をあげて泣いた。





「うわあああああァァァ!!!」





強くて男勝りで、切れ者で。

怒らせると1番恐ろしい存在でもあった。

家族を守るために、なおかつ兄弟達に分かりやすく彼らが動きやすいように戦略を練って。



この海賊団にはいなくてはならない、大きな存在だったのに。

自分を助けに来たばっかりに。





「うあああああああァァァ…!!!!」





もういない。

彼女は動かない。

宝を見つけて喜ぶことも、無茶して怒られることも、怪我をして心配されることも、もうそれは、








『エース!!必ず助けるからな!!!』








払った代償は、大き過ぎるものだった。


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