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エースを取り戻すために海軍本部に乗り込んだ白ひげ海賊団とその傘下。

空から降ってきたインペルダウンから脱獄してきた囚人達と、義兄弟であるエースを助けに来たルフィ。


そして見事ルフィはエースを解放することに成功した。


「エース〜〜〜〜!!!」


周りは歓喜に包まれ、もうこの場に用はないとでも言うように退散し始めた。





しかし、その途中でエースは大将赤犬の言葉に怒りを覚えて立ち止まってしまう。





「取り消せよ……!!!ハァ…今の言葉……!!!」





己が世界で最も尊敬する男。

生きる意味を探していた己に生きる場所をくれた恩人。


そんな偉大な男をバカにされて黙っていられる程、エースは大人ではなかった。


「おいよせエース!!!立ち止まるな!!!」

「エース!!?」

「あいつオヤジをバカにしやがった……。」


仲間の制止も耳に入らず。


「エース!!!」


義弟であるルフィの呼びかけにも反応しなかった。


赤犬はチャンスとばかりにエースの神経を逆撫でし始めた。

頭に血が上っているエースはそれを真に受けさらに激昂する。





「"白ひげ"は敗北者として死ぬ!!!ゴミ山の大将にゃあ誂え向きじゃろうが!!」


「"白ひげ"はこの時代を作った大海賊だ!!!」





おれを救ってくれた人をバカにするんじゃねェ…!!!





「この時代の名が!!!"白ひげ"だァ!!!」




お互いの力がぶつかり合う。


だが相手は全てを焼き尽くすマグマ。
いくら強いエースといえどもマグマでは勝ち目はなかった。



そして赤犬は何を思ったのか、ルフィに視線を向けた。



「よう見ちょれ…。」


「…おい!!待て!!」





ルフィは心身共に限界を既に越えており、反応が遅れてしまった。








大切な弟が。


己の家族が。








「ルフィ!!!」















赤犬の、真っ赤な腕が貫いたのは、










「…ごふっ、」





「え……、」















白ひげ海賊団参謀長、ナマエだった。





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