\次男とアラサー/
2017/01/19 21:34

※カラ松事変直後
※相手は男



拗ねた次男は公園のベンチで悔し泣き

カ「うっ、うう…何でオレだけ…っ」
「おい、お前どうしたんだ?」
カ「…?」
「ひどい怪我じゃないか、痛そうだ。」
カ「あ…、い、いやこれは…その…」
「そんなに目を真っ赤にさせる程泣くなんて何かあったのか?」
カ「……………、」(きゅっ、と唇を噛む)
「…なぁ、もしこの後時間があるのなら、おっさんの相手をしてくれないか?」
カ「へっ、」



カ「…それでっ、兄弟達はたくさん物を投げてきて、っひぐ、ほったらかさ、れてっ、」
「うーん、そりゃひでぇなぁ。」
カ「なのに、なのにだ!猫のことはっ、探して!オ、オレのことは…っ、うう、うえええん…」
「うんうん、カラ松はよく頑張ったと思うよ。痛かったな、寂しかったな。よく我慢した、偉い偉い。」(なでなで)
カ「うっ、ひっ…ぐずっ、」
「だからそんなに泣くな、せっかくの顔が台無しだ。」
カ「……う、ん。」
「温かい茶でも飲んで落ち着け。ああそうだ、確か戸棚にお煎餅があったな、ちょっと待ってろ。」
カ「あ、オ、オレが、取ります。」
「いいんだよ、カラ松は客なんだから。それに、怪我もしているんだし。」
カ「でも…」
「気にするな、俺がしたくてやってるんだ。お前はここで好きなだけ寛いでくれればいいさ。」
カ「……………。」



カ「あの…あなたは一人暮らしなんですか?」
「まぁ…そうだ。結婚はしたんだが、妻が交通事故でな。子供もいないし、今は一人暮らしだ。」
カ「…ごめんなさい、そんな辛いことを聞いて…。」
「気にするな。おっさんはな、むしろカラ松みたいな若い奴が来てくれて、話し相手になってくれて、嬉しいんだ。」
カ「そ、そうですか?」
「ああ…カラ松。もし良かったら、俺のことを兄貴として接してくれないか?」
カ「えっ、」
「俺には弟がいてな、ちょうどお前くらいの年頃だ。随分会ってなくて…なんだか懐かしいんだ。」
カ「で、でも、あの、」
「やっぱ、ダメか?」
カ「……………、えっと…」
「うん?」
カ「……………………あ、兄貴…」
「…うん、やっぱその呼び方が1番好きだ。」



次男がアラサーとほのぼのする話。
ちょっと続きます。



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