また今日も俺の幼馴染みはとんでもないことを言いはじめた。
「ねえ、響也」
「あー?なんだよかなで」
「妖精って、居るのかなぁ?」
「はあぁ?」
何言ってんだこいつ。意味分からん。わけわからん。暑さで脳溶けたか。それとも律の影響か。大地に何か吹き込まれたのか。どれだ。
「でもさあ、先輩が見たって言ってたんだもん」
「大地かあああああああ!!!!!!」
ああああんのやろー!かなでに変なこと吹き込みやがって!一度ハルに殴られろ。
「大地先輩?」
「あ?大地だろ?んなこと言ってたの」
「ううん、違うよ」
「は?じゃあ誰だよ?」
「え?日野先輩」
「………………」
8年のキセキ
(お前それ何年前だと…)
(昨日見たって)
(嘘だろ…)