お昼休み。
朗らかな午後。
一人占めの屋上。
私の一番幸せな時間が最近、妙な沈黙によってぶち壊されている。
ぶち壊してる犯人は同じクラスの阿部。
なぜかいつもお昼になるとわざわざ私の隣に来る。
教室でもあまり話さない彼のよくわからない行動によって私はぎこちなく過ごしている。
一人になりたいっ!!
「阿部ってさぁ、」
「あぁ?」
「昼休みになんでわざわざ私の隣に来てお昼寝するの?」
私はついに耐えられなくなり、阿部に質問した。
「………。」
返答なし。
答えなさいよっ!!
はぁ、と私がため息をついたら横で寝っころがっている阿部がこっちを向いた。
「冴木は俺が隣にいるとイヤか?」
「は?イヤではないけど、違和感ある。」
「あっそ。」
あっそ。ってなんだよ!!
もう、意味わかんない。
「なんかよぉ、」
「ん?」
「冴木の隣にいると落ち着くんだよ。」
「へ?」
「それが理由。」
……。
なんじゃそりゃ。
でも、そんなこと言われたら一人にしてくれなんて言えないじゃないか。
まぁ、慣れればいっか。





ミヤコワスレ憩い





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ヒロインの隣は阿部にとって憩いの場
誰これとか言っちゃいけない


回遊魚

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