階段の上、見慣れた背中を発見。
オレは一気に階段を駆け上りその背中に飛びついた。
「冴木――――――!!!」
「きゃぁぁぁああああ!!!」
冴木はそのまま前のめりに音って膝をついた。
「よっ!!」
「たーじーまー!!!ビックリしたじゃないの!!」
冴木は首をくるんと俺の方に向けて抗議した。
「てか、その前にここ階段なんだよ!!落ちたらどうしてくれんのさ!!」
「あー、考えてなかった。」
オレがそう言ったら、はぁぁぁぁああああ、とやたらめったら長いため息をつかれた。
「てか、冴木。」
いつの間にか隣にいた泉が冴木に話しかける。
「ん?」
「男子にそんな抱きつかれて平気なわけ?」
「んぁー、慣れた。」
「ふーん。」
そこで会話は終わったらしく泉は欠伸をした。
「じゃあ、毎日抱きついてもいいか!?」
「えー、それはやだなぁー。」
「いーじゃんかよー。」
冴木はあからさまにイヤそうな顔をした。
が、これは本心じゃないってオレは知っている。
あー、今日も平和です。





日常





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回遊魚


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