本日はあたしの家で彼氏さんである田島とテスト勉強をしております。
「なぁ〜壱。」
なんて田島は甘えたような声を出しながらすり寄ってくる。
「なによ。」
あたしは数学の問題を解いていた手を止め、田島を見る。
「ちゅーしよぉ〜。」
「は?今そんなことしたら、絶対にちゅう以上のことに発展すんじゃんか。」
ダーメとあたしは田島を押しのける。
「壱は俺とすんのヤなの?」
「イヤじゃないけど、田島この前のテストギリギリだったんでしょ?勉強しなきゃ野球できなくなっちゃうよ〜。そんなことになったら一番イヤなの田島じゃん。」
「そうだけどさ〜。」
「じゃぁ勉強しなさい。わかんないとこがあったら言ってね。」
そう言って私は数学の問題に取り掛かる。
ブーブー言いながらも田島もノートに向かう。
それから30分もしないうちにまた田島がすり寄ってくる。
が、あたしは心に決めていた。
甘えてきてもかまってあげないと。
きっとかまってあげたらおいてのペースに乗せられてそのままベットインしかねないから。
そうなったら、もう勉強どころじゃなくなるし、田島の赤点の危険性が高くなるわけで、そうなったら野球禁止令が発令されるかもしれない。
それはイヤだ。
だってあたし、野球してる田島が一番好きだから。
すり寄ってくる田島を無視して数学の問題を解き続ける。
「壱〜壱〜。」
なんて私の服の裾を引っ張ったり、髪をいじったり。
うん。
可愛い。可愛いんだよ。かまいたくなっちゃうんだよ。
でも、ガマンガマン。
「無視すんなよ〜。」
そう言いながら田島は後ろからあたしの首に腕を回し抱きついてきた。
そして、頭をあたしの首元にうずめる。
少々こしょばゆい。
「壱、大好きだからかまって。」
なんて、つぶやくように言うもんだからあたしのガマンも限界です。
可愛すぎます。
もう、犯罪の域で可愛いです。
心に決めた誓い<田島になってます。
「田島。」
あたしは問題を解くのをやめて田島の頭をなでる。
「ん?」
明らかに弾んだ田島の声が耳元で聞こえる。
「腕、離して。」
「ヤダ。」
「田島の顔が見たいんだけど。」
そう言ったらすぐにあたしの首は解放された。
なんて簡単な奴なんだろう……。
そんなことを思いつつあたしは体ごと田島の方に向き直る。
「田島。」
あたしはまた田島の頭をなでる。
「なに?」
うわぁ、すっごいうれしそう。
ニッコニコしちゃってまぁ!!
「あたしも田島のこと好きだよ。」
そう言ってあたしは田島のおでこに口づけた。
「えっ?」
田島が驚いたような顔をして、ほんのり頬を紅くそめた。
「だけど、今はこれでガマンしてね。」
あたしは田島に背を向け、数学の問題に取り掛かろうとしたとき、
「壱〜!!」
「うぎゃっ!!」
田島におもいっきし抱きしめられた。
「好き好き好き好き好き!!大好き!!」
「ちょ、たじ…苦し。」
「俺、今ならベンキョー何でもできる気がする!!ゲンミツに!!」
なんて言ってあたしの頬に口づけた。
あ、唇以外にやられるのって思いのほかすっごい恥ずかしいかも。
「壱、大好き!!」
そう言ってから田島はあたしを開放して勉強に取り掛かった。
あ、こういう風に扱えばいいのね。
あたしはまた一つ田島について学んだ。
「壱、ここわかんねぇ!!」
「あ〜はいはい。ここはね、」





甘える猫の扱い方





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キリ番踏んだちうさんに捧げます\(^o^)/
甘夢とのことでしたが、これって甘いんですかね?
ちうさん、こんなんで許して!!
ちうさんのみお持ち帰り自由です☆


回遊魚


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