落ち着く。なまえと一緒にいるのは落ち着く。
優しいなまえは俺のことをいつだって受け入れてくれる。
「……なまえ? なまえどこなの? 」
たまに学校で寝るときになまえに膝枕をしてもらったり、時には一緒に寝てもらう。なまえが一緒にいれば暖かい。でも、起きたら時々なまえがいないときがある。なまえがどこかへ消えてしまった、そう思ってとても不安になる。嫌だ、嫌だ。どこ、なまえはどこ。
「あ、凛月くん起きてたんだ。寒くなってきたからココア買いに行ってたんだ。飲む?って、うわ! 」
そう言って笑いながら戻ってきたなまえをすぐに抱きしめた。良かった、戻ってきた。
「いいよ別に……。ココアなんかよりなまえの方があったかい。」
「びっくりするじゃん急に。凛月くんは甘えん坊だなぁ。」
そう言って何も知らないなまえは俺に身を任せていた。
やはり彼女は暖かい。どこかのキャラクターが、毛布がないと落ち着かないっていうのを聞いたことがあるけど、だったら俺はなまえが傍にいないと落ち着かないんだ。
「はぁ〜……なまえいい匂いするねぇ……。」
「ん? ココア持っているからね。早く飲まないと冷めちゃうよ凛月くん。」
俺がこんなことを思っているなんてなまえは思いもよらないんだろうな。
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