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*は注意


色々と酷いです。特にヒロインが。
















「この人僕のお嫁さんになるんだー。あ、この子は宇佐君。ルームメイトなんだー」
「名字名前です!よろしくお願いしまーす!」

学校から帰って来たら河合荘の前にシロさんが女の人と一緒に立っていた。先輩とは今日は時間が会わなかったらしくて、俺は一人だった。本当に残念だったが、こんな場面に出くわしてしまったら逆に良かったかもしれないと今俺は考えていた。

「新手のプレイですか?」

突っ込まずに即座に冷静に質問で返せる様になったのは成長と言って良いのだろうか。麻弓さんには見せられないレベルで花を飛ばす二人に言った。

「え、立派に立派な婚約者だよ?」
「今その疑問詞は俺が使う物です。無関係の人をプレイに使うのは止めて下さいよ恥ずかしい」
「信じて貰えずに蔑んだ目を向けられるのも中々悪く無いけど本当だよ」

だんだんイラついてきた。麻弓さんの気持ちが少しだけ分かった。

「いい加減にして下さい!あんたみたいなの貰ってくれる人なんて超ド級のS以外いないでしょう!この人どう見たってゆるふわ系じゃないですか!!」
「イヤこの人その超ド級のSだよ」
「……ハ」

バッと名字さんを見る。
大人しそうな見た目は彩花さんだけど、普通の人っぽい。
まさかこの人もか。麻弓さんをいいカンジのお姉さんとか言ったシロさんがそんなに言うってことはそうなのか。

「あの……つかぬ事をお聞きしますが、シロさんの、どこが気に入ったのでしょうか……?」

顔を青ざめて、笑顔の彼女に恐る恐る聞いた。

「えっと、やっぱり性格ですかね?結婚したあと子供出来たら10年位で離婚してバツイチにしてやりたいんです!もちろん子供が嫌がったら止めますが、その頃にはこんな変態が父親とか嫌だとか言うだろうし大丈夫でしょう。それで親権は当然私が取って、養育費だけ絞り取って、まあ3ヶ所に1回は会わせてやりまけど」
「超長期的クズ計画だった!!」

名字さんはとても素晴らしい笑顔で言った。
最後の方なんかもう二人して顔を赤らめてたし。
俺はシロさんに問い詰めた。

「良いんですかシロさん!アンタまで女運悪かったんですか麻弓さんのこと言えませんよ!超長期的にカモにされますよ!良いのか!てか名字さんも!そんなんで結婚なんてしちゃって良いんですか!?」
「何言ってるの宇佐君」

胸倉掴んで言った俺に二人は重ねてこう言った。

「愛がなきゃこんな(長期的な計画)結婚なんてしないに決まってるでしょ?」

つまり名字の計画も全て了承済みと言う訳だ。
地面に崩れ落ちた俺はもう何も言わないことにした。
間違いなく今日の河合荘は荒れるだろう。






「……てことはシロさん出ていくんですか?」
「ん?いるよここに」
「結婚してからすぐに別居てのも中々来るよねー」
「…………」
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