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*は注意


ネタバレ・メタ発言有り。
苦手な方は注意。











「神峰君じゃない。どうしたの?」
「あ……名字さん……?」

鳴苑高校入学式後。名前はウンザリとした表情で歩いていたところで、涙目で声かけにビビっていた神峰と多分付き添いの刻阪を発見した。
野球部の応援の際に部員について聞かれたときに知り合ったのだ。
二人とは同級生である。

「名前で良いと言っとるだろーに。お互い部活勧誘お疲れ様ー」
「まだやってる最中だよ。名字さんこそ野球部の勧誘行かなくて良いの?それにその格好どうしたのさ?」
「……あんのクソ野郎っ……!」

刻阪は普通にチアガールにポンポンという彼女の格好への疑問を言っただけのつもりだったのだが、その発言を聞いた瞬間彼女の鬱憤が爆発した。


「聞いてくれ神峰君及び刻阪君!!」

二人は肩を掴んで逃げられなくなった。その時神峰の目には火山が噴火する様子が見えたらしい。

「部員の一人がな!?マネージャー餌にして部員釣ろーぜとかふざけたこと吐かしやがったの!そんで今私こんな格好してんの!!先輩だから断れないし、ホンット信じられない!!つーかそんなもんに釣られる部員なんかこっちから願い下げじゃボケェ!!うちは純粋に野球やりたい奴募集しとんじゃぁ!!」
「名字さん落ち着いて!!」

人の目線が集中する中、刻阪と神峰が必死に消化作業をするが全く火は消えなかった。これぞ正しく焼け石に水。

「大体この時期に入ってくる奴なんかとっくの昔に入る部活決めてんだよ!!マイナー部活はともかく野球部が部紹介だの勧誘だのやる意味あんのか!?ねーよ!!めんどくせーよ帰りてーよ!帰って次の試合の相手校のビデオ見てーんだよ!!」
「本音ぶっちゃけちゃったね!!」
「この人ただ野球見てーだけじゃねーの!?」
「そうですが何か!?」

流石心が見える男神峰。彼女の本心を見事に言い当てた。作者的にはもっと見抜いてあげて欲しい女子がいるのだが。
しかしマグマは燃え盛る。神峰は何故か火傷を負いそうになっていた。因みに原因不明の彼の火傷はこれで二回目になってしまう。
そんな神峰を救世主刻阪の一言が助けた。

「あ!音羽先輩!!」
「本当!?どこ!?」
「嘘だよ」

一瞬で火山は鎮火した。
刻阪は初めて会った時に彼女が野球好きの他にミーハーで冗談半分でメアド聞かれたのを覚えていた。
流石音羽先輩。いなくても万能だった。

「なんだ残念。あの人には結構恩感じてるのに。ああ、ゴメンね、暴走した。邪魔しちゃったね」

冷静になった彼女は非常に常識人である。
落ち着いてくれたことに二人は心底ホッとした。

「そういえば二人も勧誘途中だったよね?どう?調子は」
「神峰がずっとビビってて勧誘になってないんだ」
「うっせ刻阪!それより、凄いんだぜ!全国レベルのプレーヤーが来てくれてさ!」
「え、本当?いいなーうちにも凄い子来てくれないかなー」

二人のやり取りにホッコリとしていたら急に部が気になってきた。
流石に新入部員0はキツい。

「ゴメン、ちょっと部が気になってきた。私部室戻るわ」
「勧誘はいいのか?」
「この服着て野球部いかがですかーって叫ぶだけの簡単なお仕事だし、良いんじゃない?」
「それ飯屋か?」
「どっちかって言うとメイド喫茶?」
「僕もう突っ込まないよ」





オチは無い。
何が書きたかったのかもよくわからない。
2時間の即興モノだからこんなもんでも許して下さい。
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