プレゼント
  



(おそ松さん/六つ子(カラ松))
誕生日ネタ


今日は六つ子の誕生日だった。皆が共通して大好きな名前から誕生日プレゼントをもらったので、皆はそれをひけらかして、自慢し合っていた。「俺なんかパチンコの軍資金貰ったもんね〜んーっ!名前ちゃんわかっている〜」「それってただの、お金だよね?!」チョロ松が突っ込むとカラ松も同乗するように「愛はお金では買えないんだぜブラザー」と言った。そうすると機嫌を悪くしたようにおそ松がなんだよぅ、と口を尖らせて「そんなに言うなら、チョロ松は何を貰ったんだよ」そういうと頬を赤らめた、チョロ松がじゃじゃーんと背に隠していたであろう、サイン色紙を取り出して言った。「ニャーちゃんのサイン色紙!もーさいこー!」ちゅー!とサイン色紙にキスをして、小躍りしそうな勢いのチョロ松に溜息を吐いたのは、四男の一松だった。



「二人とも、そんなもの貰って喜ぶんだ……。きもい……」「そういうお前は何を貰ったんだよ」そういうと無類の猫好きの一松がポケットからチケットを取り出して言った。「猫カフェのチケット」俺、猫好きだからさ、ふひひ。と怪しげに笑った。すると十四松が効いてもいないのに新品のバットを振り回してスウィングしていた。「これね!!名前ちゃんがくれたんだ!野球!これでホームラン目指すっ!」「はいはい。十四松兄さん、家の中で、バット振り回さないでね。僕は駅前で新装オープンした、人気のスウィーツだよ」そう言って十四松を宥めたのは流石トッティ、女子力高い。と皆感心していたら。一人だけまだ、何も聞いていない、忘れられている人物に皆気付いた。



「そういえば、カラ松は?」おそ松が何気なく口にすると皆口々に何を貰ったんだろうと、ぼやき始めて「サングラスじゃない?」「いやいや、カラコンかも?」「革ジャン?」等、考察をし始めたがカラ松は応とは頷かなかった。それどころかチッチッチ、とキザに「そんなちゃっちな物じゃないぜ」なんてもったいぶってきた。これにはイラァと来る人物が多数いたのだが「じゃぁ、何なんだよ!」とおそ松が食い掛からん勢いで言うと「名前だ。アドレスを貰った」「なんだ、アドレスぐらいで浮かれちゃっているの?いったいねー!」チョロ松の凄まじい、突っ込みがさく裂したが珍しくカラ松が折れることは無かった。それどころか、余裕と言った様子で「名前が欲しいと言ったら付き合うことに成ったんだ」と言って皆を撃沈させた。



それから、暫く五人は落ち込んでいて立ち直ることが出来なかったそうだ。

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