○○○の日!




前置き

ただ天河原でふざけているだけです。性同一性障害の方を侮辱などの目的はないです。勿論、他意も無く前述した様に騒いでいるだけです。……おk?




今日は行き成り部室に入るなりいつもつるんでいるメンツが総出で出迎えて、ぱちぱちとから拍手なんかするものだから、一瞬立ち竦み思考が停止した。それから、数秒してから「あれ、今日なんか祝い事か何かあったか?」と言う考えに至ったのだ。俺の記憶では今日は何もない日で、特に祝い事も無かったはずだ。ましてや俺の誕生日でもなんでもなくて、俺に向けられた拍手の真相が余計に闇の中だ。
「いやー、おめでたいね〜。今日は隼総の日なんだよぉ〜」
ヘラヘラ笑いながら西野空が意味深なことを口にした。
「は?」



ようやく“隼総の日”というキーワードを手に入れたものの、余計に謎が深まるばかりだ。先ほども述べたように、今日は俺の誕生日でもなければ、めでたいことは何一つない。
「隼総、ケーキ食べる?」
名前がニマニマ悪意を含んだ笑顔を浮かべる。
「いや、意味わかんねーし」
「……隼総。ぷぷっ」
星降が俺に何かを言いかけて、笑いが堪えきれなかったのか笑い出した。意味わかんねー。
「おい!星降、何笑っていやがるんだ!」
「……よくわからないけど、西野空たちが今日は隼総の日だというのだからてっきり、誕生日だと思っていたのだけど、違うのか?」



唯一、この中でまともに話が通じそうなキャプテンが小首を傾げてこの意味の分からない現場に一通り目をやる。
「ちげーよ!」
「……ん?じゃあ、なんで隼総の日なんだ?」
キャプテンは意味が分かっていないらしく疑問符を浮かべている。ということは、主犯格は西野空辺りだろう。そして、名前と星降は悪ノリしたと睨んだ。
「因みに今日は何月何日か知っている?」
突然の名前からの質問に、意味わかんねー。と思いながらも普通に「四月四日だろうが、何だよ日にちもわかんねーのか?」と悪態をつくと名前の笑みがますます深まった。罵られて喜んでいるのか、と思いきや違うらしい。



「三月三日は雛祭り、五月五日はこどもの日。そして、今日……その二つの間の日は……?」
名前がそこで言葉を途切れさせた。そして星降に目を見やると星降が呟いた。
「……おかまの日……。おかまイコール隼総」
星降がようやく俺の求めていた、答えを告げた。
「……はあああああああああっ?!おかま?!ふざけんなよ!俺はおかまじゃねぇって何度も言ったじゃねぇか!大体それなら、星降とかも女みてぇじゃん!」
俺が怒鳴り散らすと西野空が、気だるげに髪を弄って言った。
「星降はぁこんなんだけどー、口紅とかしていないしぃ?ねぇ?」
「……していないな」
「そうだよ。香宮夜ちゃんは男の子だもの」
「おい!俺がまるで男じゃないみたいな言い方じゃないか!犯すぞてめぇ!」



「す、すまない、隼総……まさか、おかまの日を祝っているとは思っていなくて……ぶふっ、あはははははははっ!」
キャプテンが謝ってくれたのだが、真相を知ったキャプテンも面白かったのか笑い出してしまった。おなか痛い!とおなかを抱えて笑い出したキャプテン。なんとか笑いを止めようとしているようだが、止まらないようだ。唯一何も知らなかったであろうキャプテンだけは許してやろうと思ったのだが、その気が失せてしまった。皆まとめて、ファルコウィングの刑に処してやっても問題ないだろうか、と青筋を立てていたら皆は危険を察知したらしく蜘蛛の子を散らすように散り散りに、逃げて行ってしまった。あいつらの足の速いこと速いこと。さ、追いかけるか。






*後書きと言うか。
侮辱目的じゃなくて、ただ隼総は西野空にからかわれていると思った。(逆もまたしかり)おかまの日と聞いて西野空は、おかまイコール隼総ってなってじゃあ、隼総をからかうか!ってなったっぽい。因みに、西野空が主犯格で星降が悪ノリ、キャプテンは何も知らされずにやらされた。私の中の天河原はこんな感じで割と皆仲いいイメージです。天河原仲がいいと、私得ですね。


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