世界は今日も廻ってる、君を置いて (・ベータの恋人の夢主と好きな子ほどいじめたくなるけど本人は加減してるつもりのベータの百合夢) 「アルファ様。例の雷門イレブンとの件ですが……」「ああ……聞いている、方針は……としよう」偶然目にしてしまった光景。アルファの雑魚なんかの部下なんだから仕方ないとは思いつつもなんだかムカムカすると言うか、恋人は私なのに。ってふつふつと茹ったように怒りがわいてきた。だから、意地悪をしてやることにしたのです。その日は普通、いつも通りを装って、「名前、今日も私の部屋で待っていますからあ〜」なんて猫なで声で言えば嬉しそうな顔で「うん、じゃぁ、練習が終わったら向かうから、すぐに。何か欲しい物とかある？」「ふふっ、強いて言えば、名前……なんっちゃって」そういうと真っ赤に耳まで染めた、名前がもうベータちゃん！と恥らった。 名前は時間通りに私の部屋にやってきた。今日はお仕置きと言うか虐めるが目的なので、どうでもいいんですけどね。あまり待たされるのは好きじゃないですけどぉ、名前の為ならば何時間でも待っていられるというか、ふふっ、今日はどうやって虐めましょうか？名前にベッドかソファーのどちらかに腰かける様に促すと名前は躊躇いがちに、ソファーに座った。ソファーが名前の体重分だけ、沈んだ。まだ、気付かれないようにとお菓子とお茶を用意して、それをソファーの近くに備え付けられていたテーブルに置く。そして、自然な形で、隣にすわる。 「そういえばぁ、今日アルファと名前が話して居るのを偶然見かけちゃったんですよねぇ」「え、」名前がこれから起こることを感付いてしまったのかもしれない。でも、もう遅いですよぉ。「べ、ベータちゃん……、あ、あれは、お仕事のお話で」「この淫乱女が！そうして、誰にでも媚を売っているんだろう？！」ドサリ、ソファーの上に押し倒した。お茶が冷めるとかそういうの興味無いんでどうでもいいですう。思ってもいないことを口にするとじんわりと涙を浮かべた、名前が目に入った。「べ、ベータちゃん信じてよ」「信じられるかよ、女の俺なんかより男の方が良いんだろう？全く見境もなくて反吐が出るぜ！」 遂にぽろぽろと泣きだしてしまった、名前の眼球をべロリと舐めて、涙の筋を追った。「しょっぺえ」「ふぇえ……ベータちゃんが好きなのに……」「へぇ、それじゃあ、俺とキス、いやそれ以上の事も出来るよな？」と敢えて意地悪を言うともっと泣きだしたかーわいい。食べちゃいたいくらい。だけど、名前は「で、出来るもん。ベータちゃんとだったら出来るもん」と泣きながら必死で幼い啄むような口付けを施した。たりねぇ。「キス、下手くそですねぇ。普段私からしているからでしょうか？」冷静に分析しながら、「キスって言うのはこうするもんですよ」とチュプ、と口付けて舌を中に押し込んで舌と舌を絡めて歯をなぞったり、舌を弄んだ。名前から顔を離すと名前は泣きながら真っ赤に成っていた。 それがやけに煽情的で、私は煽られるのを感じた。名前の服のボタンを外して鎖骨に噛みついた。「ひゃん！」「いい声で鳴くんですねぇ。かーわいい」「や、だ。此処見えちゃう場所……」そう、私は敢えて、見える場所に噛みついたのだ。鬱血した赤い花びらが舞っていて、綺麗な白皙によく映えた。「わざとですよぉ？男どもからの、いえ、女からもですね。虫よけですよぉ。よく似合っていますよ、白い肌によく映えて、綺麗です」「うぅ、明日からどうすればいいの」そういって、どうしようどうしようって泣く名前が可愛くて食べちゃいたく成っちゃいました。 押し倒したままの状態で「名前、これは全部愛情なんですよぉ？」「嘘だぁ、ベータちゃん怒っているもん」「全然怒っていませんよぉ？心外ですぅ」そう言って軽く口付ける。だが、桎梏したまま、起き上がれないように体重をかけて。「ベータちゃん、もう許して……私、ごめんなさい、」「謝る必要なんてないんですよぉ？ただ、このまま食べられてもらいますけどね」ベータちゃん……と誘う様な瞳で私を見つめる物だから理性の糸がぷっつんと切れてしまいました。何度も角度を変えてキスをして、名前を堪能する。 漸く名前を補給できたと思った所で口を離した。息を切らした、名前が「なんでベータちゃんは怒ると私に意地悪するの？」「え？愛情表現ですよ？これでも加減してしるつもりなんですけどねぇ……」というと名前から血の気がひいて行った。「え、これで、加減しているの？」「はい、今日も名前が可愛くて、話したくなく成りました。益々惚れちゃいましたよぉ。よく言うじゃないですか、好きな女子に男子が意地悪しちゃうって、あれですよ」度が過ぎているよぉ。とまた、泣きそうな名前に今日一番の愛情を込めた、キスをおくった。少しでも私の気持ちが伝わればいいのに……。名前の鈍感。そういう所も好きですよ。 Title 箱庭 あとがき ベータちゃん人気ですね…！私も大好きです。 戻る |