ちとくらって萌えるよね どうもこんにちは。 樋口神流です。 今、私は草むらに隠れています。 なぜなら… 「千歳!お前、今日は部活来い言うたやろ!?」 「あー…白石すまんばい」 「何度言ったらわかるん!?」 「…気をつけるけん」 「まったく…。さ、説教はここまで!行くで」 「うん」 …大変萌な構図が繰り広げられていたからだよ! あ、いきなりで分からないよね! 簡単に説明すると、目の前で学校1の人気を誇る白石蔵ノ介がこれまた人気の高い千歳千里君をお話してたのだよ! 最後には手繋いでたしね! 正確には引っ張るっていうけど、腐女子の前ではそんなの関係無いのです。 ちとくら萌! 「…ハァ、朝からごちそうさまでした」 「神流、幸せそうやな」 「朝からちとくら見たからね!」 「何それ羨ましい」 思わずつぶやいた一言を拾ったのは親友の美咲。 美咲も腐女子である。 「見たまえこのムービー」 「めっちゃ高画質やん!神流GJ!」 「(・ω・)b」 指を立てていると美咲が抱きついてきた。 可愛い奴め。 そしてなんやかんや話しているとチャイムが鳴ったため席へ戻った。 ちなみに隣は蔵ノ介である。 「神流」 いつの間に戻ってきたか知らないが、蔵ノ介が話しかけてきた。 さっき言い忘れたけど、蔵ノ介はなんと幼馴染なのだ。 「お前、さっき俺らで妄想しとったやろ?」 「…なんで知ってんの?」 「そら、あそこから見えたしなあ。最後千歳の手ぇ引いてやったんは俺からのサービスや」 「蔵ノ介様有難うございます!」 思わず土下座した。 それほど、あの光景は萌えたのだ。 うん、ちとくら素晴らしい。 幼馴染さえ萌に変えられる私はすごくないか? 「まあ、俺も藤崎×神流好きやしな。ごちそうさま」 あ、蔵ノ介の言っている藤崎とは美咲のことです。 藤崎美咲。 「…お前どこから教室居たんだし。練習は?てか、私受け?」 …そしてこいつも同族でした。 幼馴染を萌にできるんだぜ。 ホントこいつほど残念なイケメンという言葉が似合う人はいないよね! 「ちゃんと練習は出たで?…別に神流が攻めでもええけどな。まあ、相手は藤崎やしなあ…腹黒攻めって感じやん?」 「まあ、確かにそんな感じだけど」 「と、まあ…ここで話は終わりや。俺は今んところ学校でオタバレするつもりあらへんしな」 「私だってねーし!」 オタバレして痛い人として過ごすのは嫌だしね! ←→ BACK/HOME |