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上から目線なお隣さん!2

と、まあこの前周助君に買ってもらった服は意外と可愛いのが多かった。
と言うか、可愛いのが多すぎてこんなの私に似合わないんじゃね?と考えるレベルだったんだけど…。
取り合えず、ちゃんと着ています。

で、貰いっぱなしは性に合わないのでお菓子を作ってみた。
普通のクッキーと、唐辛子入りクッキー。
正直、唐辛子入りクッキーはどうかと思うんだけど、バレンタインの時辛いチョコ貰って喜んでたって言うし…。
いいよね。
そう言うことで、明日学校に行ったら周助君に渡すか!



「周助君おはよー」

「やあ神流、おはよう」

挨拶をすると黒い笑顔もなく普通に返してくれた。
ちなみに周助君とは同じクラスだ。

「この前はありがとね。これ、お礼」

だから、そのままのテンションでクッキーを入れた包みを差し出した。

「…クッキー?」

「そう。普通のやつと唐辛子入り」

「…!」

表情は変わらないけど少し嬉しそうにしたのが分かる。
だてにお隣さんをやってない。
些細な変化でも見逃さないぜ?

「…いらない?周助君がいらないんだったらこれ、捨てることになるんだけど」

「…勿体無いから貰ってあげるよ」

「そう、よかった」

周助君素直じゃないなあ、なんて考えながら私は席に着いた。



その日、おいしいクレープ屋さんが近場に来ていると言うことを友達に聞いた。
これは、行くしかないだろう!

「周助君!一緒に行かない?」

友達を誘ったら皆用事があるとかで断られた。
残るは周助君しかいない。

「…うーん、僕の用事に付き合ってくれるんだったら良いよ?」

「付き合う!だから一緒に来て!」

正直、一人でクレープとか寂しすぎる。
だったらそれくらい付き合ってやらあ!



「〜〜うまあ」

「いやあ…まさかタバスコトッピングがあるなんてね」

「……ビックリだよね」

その噂のクレープ屋さんは本当においしかった。
しかし驚いたことにタバスコトッピングのクレープがあったのだ。
周助君は一目見るなり買っていた。
…なんでこんなもの作ったんだろう。

「さ、神流.次は僕の用事に付き合ってね」

「うん」

クレープをたいらげ周助君についていくことにした。



うわあ…可愛らしい雑貨店だなあ。

「好きに見てていいから」

「分かったー」

と、ここから別行動。
お店の外見と比例して売っている物も可愛い。

「あ、このストラップいいな。」

手に取ったのは小さなクローバー型のストラップ。
どうやら対のストラップもあるらしい。
どっちもデザインが細かくて可愛い。

「値段は…うわ、高い」

…一個千円はちょっとな。
ストラップごときにと思ってしまう自分が居る。

「ま、今度おこずかいが入ったらまた来るか」

今日は諦めて他を回ることにした。



約15分ほど経つと周助君が戻ってきた。

「待たせたね」

「だいじょーぶ」

「そ。じゃあ帰ろうか」

「うん」

そのまま並んで二人で帰る。
既に6時を回っていた。

「ふふ、いい暇つぶしになったかな」

「…そうなの?」

「うん。じゃあ、またね」

「うん、ばいばーい」

家の前に着くと、一言二言交わしてそのまま家に帰った。
周助君と出掛けるのって、なんだかんだいって楽しいよな。
…はあ、もう少しで卒業か。
周助君とこうやって遊べるのはあと少しだな。




…終わらなかった。
もう一話あります。



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